2014年6月23日11時43分
沖縄は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦の戦没者らを悼む「慰霊の日」を迎えた。激戦地だった本島南部の糸満市摩文仁(まぶに)にある平和祈念公園では、安倍晋三首相や衆参両院議長、仲井真弘多(ひろかず)知事、キャロライン・ケネディ駐日米国大使らが参列して、沖縄全戦没者追悼式(県など主催)が開かれる。
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、辺野古の埋め立てを仲井真知事が昨年12月に承認してから初めての慰霊の日。追悼式の平和宣言で知事は、沖縄に集中する米軍基地の負担軽減を訴える。一方で、普天間飛行場については過去3年の宣言と違って「県外移設」を国に求めず、「5年以内の運用停止」を要求している姿勢を強調する。
平和宣言と別に、23日に発表した知事メッセージでは「沖縄戦をとおして戦争の愚かさと平和の尊さを身をもって学んだ。この教訓を次の世代に継承し、平和な未来を築いていくことが私たちに課された大きな責務であり、使命」と訴えた。
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朝日新聞社会部
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