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 2013年度の国民年金の保険料納付率は60・9%で、4年ぶりに60%台を回復した。厚生労働省が23日、発表した。前年度の59・0%から1・9ポイント上昇した。納付率改善は2年連続で、2000年代半ばからの長期下落傾向にひとまず歯止めがかかった。

 納付率は1990年代半ばまで8割台だった。その後は低下傾向が続いた。2011年度には58・6%と過去最低を記録した。

 13年度の目標は「60%台回復」で、厚労省は達成した主な要因は景気回復だとみている。国民年金は自営業者や非正規社員、無職の人などが対象で、13年度末時点で1805万人が入る。前年度末より58万人減った。未納だった無職や非正規社員の人が正社員の仕事を得て、国民年金から会社員の厚生年金に移る。結果として、国民年金の納付率の改善につながったとの見立てだ。