優勝を決めてガッツポーズする申ジエ=千葉・袖ケ浦CC新袖で(中西祥子撮影)
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◇ニチレイレディス<最終日>
▽22日、千葉市・袖ケ浦CC新袖C(6584ヤード、パー72)▽雨、気温22・5度、風速2・4メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽55選手(うちアマ2人)▽観衆2801人
初日から首位に立った元世界ランク1位の申ジエ(26)=韓国=が5バーディー、3ボギーの70で回り、通算12アンダーで2位に4打差をつけて今季初優勝を飾った。日本ツアーでは2010年11月ミズノクラシック以来3年7カ月ぶりの通算6勝目。今季は日本ツアー専念を宣言しており、全米女子オープンを振って出場した今大会で実力を見せつけた。8アンダーの2位に葭葉(よしば)ルミ(21)=富士住建=と藤田光里(19)=レオパレス21=が入った。
申ジエが終盤に元世界女王の強さを見せた。1打差の首位で迎えた15番で、13メートルのバーディーパットを沈め、ガッツポーズ。17番ではグリーン奥ラフから会心のチップインバーディーで勝利を決定的にした。
「グリーンが小さいし、最終日はピン位置も難しいと思ったから、ショートアプローチを重点的にやりました」
スタート10分前まで入念に行ったチップ練習をウイニングショットに。18番も連続バーディーで締めくくった。
韓国ツアーでは永久シード権を獲得、2009年には米ツアーで3勝して賞金女王となり、10年には世界ランキング1位となった。日本ツアーにも08年からたびたび出場してきたが、今季は日本をホームにすると決断。「自分の位置や経歴にとらわれて本来の自分を見失っているような気がしていた。温かい人間味を感じる日本でやってみたいと思ったから」という。
4月から東京都内にマンションを借り「近くのおいしいレストランを食べ歩きしてます」とジャパンライフを満喫中。「いろんな新しいことを見て勉強できるよう、目も大きくしたんです」と二重になったまぶたに強い決意をにじませた。 (月橋文美)
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