愛知県東海市にある新日鉄住金名古屋製鉄所で停電に伴い黒煙が立ち上ったトラブルで、煙は23日午前3時半すぎに収まった。同社が明らかにした。

 新日鉄住金によると、原料の石炭を蒸し焼きにする「コークス炉」で22日午後2時50分ごろ停電が起きた。電気で処理できない一酸化炭素(CO)を意図的に燃やして放出する緊急措置を取っていたが、約13時間かけて完了した。停電は22日午後11時すぎに復旧したが、生産再開のめどは立っていない。

 東海市消防本部によると、電源設備の更新作業中に何らかのトラブルが起き、停電が起きたとみられる。