ヤクルト−オリックス 10回裏1死満塁、サヨナラの左犠飛を放つ上田=神宮球場で
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◇ヤクルト4−3オリックス
ヤクルトがサヨナラ勝ちした。3−3の延長10回に上田の犠飛で決勝点を奪った。5番手で登板したカーペンターが来日初勝利。オリックスは2−0の5回に投手陣が押し出し四球や犠飛で逆転を許すなど優位を守れなかった。
セ・リーグ6球団では“最遅”となる今季初のサヨナラで連勝だ。決めたのは途中出場の上田。人生初のサヨナラ打となった犠飛でヒーローとなった。
5回に3点を奪って勝ち越したものの、6回に追いつかれた。3−3で迎えた延長10回1死満塁で打席に立った上田。佐藤達の145キロの直球をはじき返すと浅めの左飛となったが、三塁走者の川端が全力疾走で決勝のホームを踏んだ。
渋い大仕事に「意外と冷静になれた。初めて自分で決めて、チームに貢献できた気持ちがすごくある」と充実の笑み。2割1分6厘の低打率にあえいでいるが「満足いく結果が出てなかったので、これがきっかけになってくれれば」と目を輝かせた。
パ・リーグ首位相手に3連勝で勝ち越し。4年連続負け越している交流戦で勝率5割の望みもつなぎ、小川監督は「みんなよく粘ってくれた。上田は内容のあるいい打席だった。この勝利は大きい」と満足顔だった。(洪経人)
<ヤクルト・カーペンター>(延長10回の1イニングを無失点に抑えて来日初勝利)「初勝利より、競った試合で投げてチームが勝ったことがうれしい。ウイニングボールは犬かフィアンセにあげる」
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