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【プロ野球】

ロサリオが豪快3ラン

2014年6月23日 紙面から

10回広島 2死一、二塁、ロサリオが左越えにサヨナラ3ランを放つ=マツダ

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◇広島7−4日本ハム

 広島がシーズン5度目のサヨナラ勝ちで今季初の5連勝。4−4の延長10回2死一、二塁からロサリオが来日初のサヨナラ打となる7号3ランを左越えに運んだ。5番手の今村が今季初勝利。日本ハムは2連敗で勝率が5割に戻った。

 球場を真っ赤に染めた鯉党が総立ちになった。見つめる先には勝利を決める白球があった。野村鯉を今季初の5連勝に導く値千金のサヨナラ3ラン。放ったのは、ロサリオだ。

 4−4の延長10回2死一、二塁。抑えの増井を打ち砕いた。カウント2−1からの4球目。高めに浮いたフォークを強振した。手に残る感触で確信した。左翼席後方の防球ネットまで届く「初めて」のサヨナラ弾だ。

 「完璧。勝ちに貢献できた。本塁打で試合を締められうれしい」

 愛する家族の存在が大きな力になっている。現在、妻・サンディさん(42)ら家族4人がアメリカから来日中。お立ち台ではバックネット裏で見守った妻に向け「サンディのために打ったぞ!」と声を張り上げた。

 左手首には妻からもらった赤いミサンガ。「去年、ドミニカ(共和国)で買ってもらったんだ。好きな人からもらえてうれしい」。すり切れるまで身につけていると願いがかなう、と言われている。カープでの成功を願い手渡された大事なお守りだ。

 チームにとって鬼門の交流戦。今季は9連敗を喫し、9勝15敗で最下位に沈んだ。

 しかし、最後で5連勝し、最終戦は延長戦をサヨナラ勝ち。今季の延長戦は6戦負けなしで、うち5試合がサヨナラ勝ちだが、すべてがサヨナラ本塁打。「この試合を取れたのは大きい。連勝、連敗があり、怖さを感じた。今後も一つでも勝っていきたい」と野村監督。27日のDeNA戦(横浜)から再開するリーグ戦に、はずみがつく勝利だ。

 苦しんだ交流戦は終わった。首位・巨人とはまだ2・5ゲーム差。「これからもチームの勝利に貢献したい」とロサリオ。このまま上昇気流に乗り、再び首位を奪還する。 (市尻達拡)

 

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