freshtrax

ビートラックスがサンフランシスコから最新情報を配信中

  • Brandon K. Hill

    Brandon K. Hill

    CEO of btrax, Inc. - Design Mentor to Startup Weekend - Contributor to TechCrunch Japan - Guest Speaker at UC Berkeley Asia Business Conference - Guest Speaker at Social Media Week Tokyo - Guest Speaker at 500Startups Japan Day

    • このエントリーをはてなブックマークに追加
main-pic

2014年にロゴを変更した15の海外ブランド

先日Googleがさりげなくロゴをアップデートしたのが記憶に新しいが、今年に入りその他にも既に幾つかのブランドがそのロゴをリニューアルしている。実はロゴはそのブランドの”顔”となるため、アップデートする際には最新の注意としっかりとした戦略が必要となる。しかし、多くの場合は、その他の理由を含め下記の10の理由でブランドロゴが変更される。

ロゴをリユーアルする際の10の理由

  1. 提供する商品やサービスが変更になった
  2. 社長や組織形態が代わり、会社として新しいイメージを打ち出したい
  3. 既存のロゴの細部を洗練させたい
  4. 既存のロゴがイケてない
  5. 既存のロゴが古くさく見えてきた
  6. 流行のスタイルを採用してみたい
  7. 儲かり始めたのでプロのデザイナーに頼んでみたい
  8. ロゴが掲載されるメディアの多様化
  9. 何となくリフレッシュしてみたい
  10. 予算が余った

 

その理由がなんであれ、企業やブランドのロゴをリユーアルする際にはしっかりとした理由が必要になる。逆に安易に変更してしまうと、この記事の後半で紹介するような残念な結果になりかねないので、注意が必要。

それでは、2014年に入りロゴをリユーアルした15のブランドを紹介する。

ロゴのリニューアル事例2014年版:

1. HootSuite

ソーシャルメディア管理ツールを提供するHootsuiteは、既存のスタイルを保持しながらもカラーとグラーデーションを廃止し、より普遍的なイメージに
1

2. PayPal

これまで長い間同じロゴを利用していたが、今回シンボル部分のスタイルとタイプ部分のフォントを変更し、人と人のつながりを表現
12

3. Netflix

赤のバックグラウンドが強烈なシンボルだったオンラインムービーレンタルのNetflixも今回のリニューアルでスタンダードなスタイルを採用
15

4. VISA

消費者が一目で分かるVISAのロゴのリニューアルでは、カラーの変更と極細部のリファインにとどまった
2

5. Oxford Dictionaries

オックスフォード辞書はロゴの大幅なアップデートを行った。今までのクラシックなフォントを、ポップなスタイルに変更し、某ヘッドフォンブランドに極似したシンボルを採用
4

6. Reebok

イギリスで生まれ、現在はアメリカを本拠地とするスニーカーブランドのReebokは2014年にこれまでのロゴを大胆に変更した
6

7. Morton Salt

アメリカでは一般的な家庭用食塩ブランドのMorton Saltはロゴのシンボルと文字部分に細かな改善を施してロゴをアップデートした
3

8. BLACK+DECKER

DIYを中心に各種工具を提供するBLACK+DECKERは、元々のブランド名BLACK&DECKERを変更し、そのタイミングでロゴも大幅アップデート
11

9. Tampa Bay Buccaneers

フロリダ州タンパベイを本拠地としたアメフトチームのバッカニアーズは、シンボルロゴをよりクリアなスタイルにリニューアル
7

10. Fandango

映画チケット販売のFandangoはよりフラットなスタイルを採用し、カラーも明るいオレンジに変更してロゴをリニューアル
5

11. Florida State Seminoles

フロリダ州立大学のフットボールチームのシンボルロゴは、インディアンのシンボルを少し上向きにし、大学名の表記をSFUに変更
8

12. Cadillac

米国の高級車の代名詞であるキャデラックも、これまでのシンボルのイメージをそのままに、アークの部分を排除しリニューアル
9

13. Lipton

紅茶大手のリプトンは、そのレモンティーをモチーフとしたロゴのバランスを改善し、より洗練させたものに変更
10

14. Bacardi

コウモリをシンボルとしているラム酒ブランドのバカルディはそのロゴをよりシンプルでクリアな方向に進めリニューアル
13

15. Olive Garden

全米に展開するイタリアンレストランチェーンのオリーブガーデンは今までの看板をモチーフとしたロゴを大幅変更し、かわいらしいスタイルを採用
14


ロゴのリニューアル失敗例

必要が無ければ無理にロゴをリニューアルする理由は無い。にも関わらず、安易な思いつきや、具体的な戦略を立てずにロゴを変更すると、大きな失敗に繋がる可能性もある。そんなあまり良く無いリニューアルケースを5つ紹介する。

1. Pepsi

これまでも多くのデザイナー向けブログ等で散々叩かれているPepsiのニューロゴ。デザイン的に必ずしも間違っているわけではないが、同社が持っているイメージをうまく反映出来ていないのが大きな理由だと考えられる
01

2. Kraft

アメリカではプロセスチーズの代名詞になっているクラフトも、一度大きなロゴの変更を行い、大失敗を経験している。あまりに多くの要素とカラーを盛り込みすぎた為に、ロゴが伝えるメッセージがぼやけてしまった。現在はオリジナルに近いスタイルのロゴに変更している。
02

3. Animal Planet

ゾウのシルエットが特徴的なアニマルプラネットのロゴであったが、なぜかランダムな雰囲気のタイポグラフィー型のロゴに変更。同ブランドが持っていたイメージが損なわれ、ロゴの見た目にもバランスが崩れてしまった。その上”M”の文字を横にしてしまった為に、非常に読みにくい
03

4. AOL

賛否両論のAOLのロゴのリニューアル。これまでに何度かビジネスモデルの変更に併せてロゴも変更してきているが、今回の大幅リニューアルは、確かに多少やりすぎた感もある。通常の場合、一つのスタイルと統一したカラースキームを採用するが、AOLのニューロゴは大胆にも一つのロゴタイプに複数の背景と色を合わせた前進的な物
04

5. GAP

そして最後はロゴリニューアル失敗の代名詞ともいえるGAP. オリジナルは紺のバックグラウンドにセリフフォントを合わせ、クラシックなイメージを打ち出していたが、なぜか2010に突如デザイン理論としてはあり得ない要素をふんだんに盛り込んだニューロゴを発表。多数のユーザーから多大なるバッシングの直後に元のロゴに戻す事を決定
05

 

筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.

 

photo by Ahmed Bin-Baz

【新サービスのお知らせ】

海外進出をサポートするbtraxでは海外の最新のマーケットトレンド情報をお届けするレポートサービスを開始しました。デジタルマーケティング・ハードウェア・ヘルスケア・O2Oマーケットなど様々な領域に対応しています。詳しくはこちらから。資料請求はお気軽にhello@btrax.comまでご連絡下さい。
 

Scroll to top