事件【産経抄】セクハラ今昔 6月23日2014.6.23 03:14

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【産経抄】
セクハラ今昔 6月23日

2014.6.23 03:14 産経抄

 今年はじめ、女性雑誌に掲載された女優の浅香光代さんの告白記事は、芸能マスコミのかっこうの話題となった。20代のころ、自民党の大物政治家との間に2人の子供をもうけた、というのである。

 ▼その記事のなかに、泉山三六という政治家が登場する。第2次吉田内閣で蔵相を務めた人物というより、大醜聞の主人公として記憶に残る。昭和23年12月の国会での出来事だった。泥酔した泉山はあろうことか、女性議員に抱きついてキスに及ぶ。

 ▼非難の嵐のなか、浅香さんの新聞のコメントだけは、「別にいいじゃない」だった。泉山に気に入られた浅香さんは、料亭に呼ばれるようになり、そこで件(くだん)の政治家に紹介されたというわけだ。

 ▼東京都議会で、女性議員に飛んだセクハラまがいのやじに対しては、「別にいいじゃない」と擁護してくれる声は皆無だ。それどころか、欧米の主要メディアが、日本の女性差別の問題として、取り上げる騒動となっている。

 ▼やじを飛ばした議員は、発言者が特定されないままうやむやになると、高をくくっていたのかもしれない。甘かった。安倍政権は、女性の活躍推進を掲げている。自民党の石破茂幹事長までが、発言者に名乗り出るよう、テレビ番組で呼びかけている。女性議員側は、声紋分析まで持ち出してきた。もはや観念するしかあるまい。

 ▼醜態の後眠りこけた泉山は翌朝、蔵相の要職を棒に振っただけでなく、衆院議員も辞任した。さすがに、翌年の総選挙には出馬を辞退したものの、2年後の参院全国区で上位当選を果たしたというから、驚きだ。セクハラという言葉もなかった当時なら、こんな騒ぎにはならなかった。などと、懐かしむようでは、当節の政治家は務まらない。

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