【競泳】小関、2冠!北島後継に名乗り「自分をほめてもいい」
2014年6月23日6時0分 スポーツ報知
◆競泳 ジャパンオープン最終日(22日、東京辰巳国際水泳場)
男子200メートル平泳ぎで小関也朱篤(やすひろ、22)=ミキハウス=が2分8秒34で優勝した。昨年8月の世界選手権では銀メダルに相当する好タイム。19日の100メートルも制しており、五輪2大会連続2冠の北島康介(31)=日本コカ・コーラ=の後継者に名乗りを上げた。また、代表選考が終了し、日本水泳連盟は8月のパンパシフィック選手権(オーストラリア)に47人、9月のアジア大会(韓国)に38人を派遣することを発表した。
身長188センチの小関の大きな泳ぎに、観衆の視線がくぎ付けになった。100メートルのターンは12年に山口観弘(現東洋大)が出した世界記録(2分7秒01)より0秒12速かった。「レース前のアップから感覚がよかった。自分をほめてもいいと思います」。後半はバテたが、昨年世界選手権なら銀メダル相当のタイムでゴールし、2冠をつかんだ。
今年に入り、一気にブレークした。2月の日本短水路選手権(25メートル)は50、100、200メートルをいずれも日本新で3冠獲得。今月の欧州グランプリ3大会では男子の大会MVPに選出された。日体大時代は自由形を専門にしていた時期もあり、特に200メートル平泳ぎは経験が少ないが「レース展開が分かってきた」と成長を実感している。
これまで泳ぎを参考にしてきた北島が、今夏の国際大会代表から落選した。100、200、メドレーリレー代表という立場は、まさに北島の後継者だ。「大会中もいろいろ声をかけてくださった。いいプレッシャーとして受け止めて、記録につなげたいです」。レース直前の招集所で、よくあくびをするというマイペース男。偉大な先輩に代わって、国際舞台を沸かせる。(武田 泰淳)