[Я][ブラジルW杯]ドイツ・クローゼ、サッカー史に残る輝かしき着地失敗[6/22]

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2014/06/22 | スポーツ

2014年FIFAワールドカップ・ブラジル大会9日目。今回はグループF「アルゼンチンvsイラン」「ナイジェリアvsボスニア・ヘルツェゴビナ」、グループG「ドイツvsガーナ」の試合レビューです。

グループG ドイツ vs ガーナ

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via:FIFA.com

初戦でポルトガルから4点取って快勝したドイツと、土壇場でアメリカに逆転負けを喫してしまったガーナの対戦。

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ドイツは何度もゴール前に攻め込むも、ガーナDF陣とGKの好守に阻まれる。守備陣がなかなか固いガーナはカウンターで何度かチャンスを掴むけれど、これまたドイツGKの好セーブもあって決まらず。

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初戦でハットトリックを達成したドイツ13番ミュラーも、今日はガーナ守備陣に徹底マークされ、決定的な仕事をさせてもらえません。

重厚な攻防が続いて無得点のまま前半終了。後半開始直後に試合が動きました。

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後半5分、右サイドからのクロスに19番ゲッツェがドンピシャで合わせてヘディングシュート。ドイツ先制。

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しかしガーナすぐ追い付く。後半9分、ガーナ23番アッフルが右サイドからのクロス。10番アンドレ・アイェウがヘディングで合わせて同点。

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さらに、アメリカ戦でも得点を決めたエースがこの日も決めた。後半18分、ドイツのパスをアンドレ・アイェウがカットして速攻スルーパス。3番ギャンが反応してゴール左隅に技ありシュート。

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前回、試合終了直前で屈辱の逆転負けを喫したガーナ、今日は執念の逆転劇。歓喜のダンスをピッチ上で踊り、会場のボルテージも最高潮に。

1点リードしたことでガーナは更に守備固め。ドイツ攻撃陣は攻めまくるもなかなか決定機が作れない。

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後半24分、ドイツは一気に2人を交代。快足ウイング7番シュバインシュタイガー、そして11番クローゼが来た!

そして、交代直後に運命の時がいきなりやって来ました。

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後半25分、コーナーキックから4番ヘーベデスがヘディングでシュート。このヘディングで実質決まってた気もするのだけど。

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ボールの先に飛び込んでいたのは、やっぱりこの人、振り向けばクローゼ!

スライディングシュートを押し込み、遂にクローゼがロナウド(元ブラジル代表)の持つW杯通算得点記録15点に並びました。2006年の地元ドイツW杯で得点王にも輝いたクローゼの記録達成はとても嬉しい。

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得点後の恒例、前転ジャンプ!

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回転が足りず着地失敗! クローゼ老いたか!

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同点後、残り時間はもう「壮絶」「死闘」と言える激しい攻防。互いが全力疾走し、カウンター合戦のような時間帯もあったし、最後はみんなヒザに手をついて息を整えているほど。どっちに勝ち越し点が入ってもおかしくない展開で全く目が離せない。

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後半アディショナルタイム、ドイツFKをミュラーがヘディングに行くも、ガーナDFと頭同士が衝突。ミュラー流血してピッチに倒れたところで試合終了のホイッスル。最後の最後まで凄まじく、しびれました。

クローゼ、今大会中にあと1点決めることが出来るかな。新記録達成を祈ります。

【試合結果】
△ドイツ 2 – 2 ガーナ△

【得点】
(ドイツ)ゲッツェ(後半6分)
(ガーナ)アンドレ・アイェウ(後半9分)
(ドイツ)ギャン(後半18分)
(ドイツ)クローゼ(後半26分)

グループF アルゼンチン vs イラン

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via:FIFA.com

初戦をメッシのゴールで勝ちきったアルゼンチンと、ナイジェリア相手にスコアレスドローで引き分けたイランの対戦。

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観客席ではアルゼンチンで暗躍する闇の帝王、ではなく国の英雄にして前アルゼンチン監督でもあるマラドーナがいました。隣りにいる女性は娘さんだそうです。マラドーナ少し痩せたな。

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イランの守備がなかなか機能していて、アルゼンチン相手にスペースを与えてなかったシーンもあったけれど、どちらかというとアルゼンチンが攻め方を失敗してるというか、どうしても単調になって相手に読まれてる感じでした。シュートミスも結構あったし。

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これはもうスコアレスドローだな、とあきらめてた後半アディショナルタイム。あきらめてなかったメッシがPAの外からミドルシュート。

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これが見事に決まっちゃった。メッシ2戦連発、そして試合終了間近の先制点。

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スタジアム大歓声。試合後の記者会見でメッシ自身も「歓声を聞いて嬉しかった」と述べてました。

そして試合終了。アルゼンチンは土壇場で勝ちを拾い、イランは大健闘の引き分けまであと1分くらいだったのに、勝ち点がこぼれ落ちてしまいました。

ところで、前回イラン戦レビューの最後で書いた「すごく気になる点」について、続報ニュースが出てました。引用します。

 サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、資金難から赤と白1人1枚ずつだったイラン選手のユニホームが赤白計6枚に増えていたことが、同国サッカー協会幹部への取材でわかった。

 ユニホームの売買契約を結んでいるドイツ企業から提供があったという。

 イランのサッカー協会が選手のユニホーム交換を禁止したことが国内外で報じられ、「みっともない」といった声が上がっていた。初戦となった16日のナイジェリア戦では、1人の選手がユニホームを交換した。

 協会幹部は、「次のアルゼンチン戦では、選手たちはこぞってメッシ(選手)のユニホームを取りにいくだろう」と話した。

via:読売新聞

イラン選手のみんな、良かったねー。

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でも試合終了後のメッシ、最後の最後までユニフォーム着てたぞ

勝ち点と同じく、メッシのお宝ユニフォームも遠かったか…。

【試合結果】
○アルゼンチン 1 – 0 イラン●

【得点】
(アルゼンチン)メッシ(後半46分)

グループF ボスニア・ヘルツェゴビナ vs ナイジェリア

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via:FIFA.com

初戦、アルゼンチンに敗れたもののW杯初得点を入れたボスニアと、イラン相手にスコアレスドローだったナイジェリアの対戦。

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ボスニアは初戦で得点を決めた9番イビシェビッチを今日もベンチスタート。1トップの長身11番ジェコに賭けます。

試合は序盤からナイジェリアが優勢。ボスニアは守備が危なっかしく、パスをカットされたり、最終ラインを突破されたりというシーンが続きます。

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11番ジェコ、初戦に続き今日もことごとく不発。しかし前半20分、後方からのスルーパスに反応して綺麗なシュートを決めたのだけど、副審がオフサイドの判定でシュート無効。

リプレイで見ると全くオフサイドではなかった。言いたくはないけど見事な誤審。あの1点はジェコにとって不運、というか気の毒でした。

ただ、テレビ東京の解説者が「審判どこの国の人でしたっけ…ニュージーランドかぁ」などとグチグチ言い続けてるのが不快極まりない。

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ずっと攻め続けていたナイジェリア。前半28分、9番エメニケがドリブルの個人技で相手DFを抜き去り、パスを受けた8番オデムウィンギーが中央でシュート。

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ようやくナイジェリア先制。その後、やや引き気味の守り重視に入るナイジェリアに対し、後半からボスニアの攻撃が目立ち始めますが、クロスやシュートの精度が低く、決定的なシーンがない。

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後半12分から投入された9番イビシェビッチも今日は不発でした。ほとんどボールが回ってこなかった印象。

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同点に追い付くため前掛かりにならざるを得ないボスニア。ただでさえ危なっかしい守備が更に危なっかしくなり、カウンターの反撃を喰らった時はピンチの連続。ボスニアGKベゴビッチが何度も窮地を救う好セーブを見せてたので助かったけど、3点4点取られててもおかしくなかった試合展開。

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試合はナイジェリアが1点を守りきり、初勝利で勝ち点3を獲得。ボスニアはW杯初勝利にまたも届きませんでした。

【試合結果】
○ナイジェリア 1 – 0 ボスニア・ヘルツェゴビナ●

【得点】
(ナイジェリア)オデムウィンギー(前半29分)

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グループFは2試合目が終了。アルゼンチンは2連勝で、決勝トーナメント進出決定。2連敗のボスニアは次戦に勝利しても2位以内に届かないため、予選敗退となりました。ナイジェリアは次のアルゼンチン戦で引き分けでも決勝トーナメント進出となります。

11日目の見どころ

11日目の6月23日(月)は、まずグループGの2試合目、アメリカvsポルトガルがあります。初戦でドイツに大敗したポルトガルは、この試合に負けるか引き分けで予選敗退が決まってしまうので、勝つしかありません。

グループHは、ベルギーvsロシア戦。初戦で唯一の勝利をあげたベルギーに対し、韓国戦のような単調な攻撃では危うそうなロシア。

もう1試合、アルジェリアvs韓国も次に勝利することで決勝トーナメント進出に近付きたいところ。

以上、10日目の試合レビューでした。

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りくま (@Rikuma_)
鳥取生まれ・関西育ち・いま北九州

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