維新、２分で解党　橋下氏は円満な別れ強調

　日本維新の会は２２日、大阪市内で臨時党大会を開き、橋下徹（４４）、石原慎太郎（８１）両共同代表を中心とする２つのグループに「分党」するための解党を正式決定した。出席した１３８人の議員から異議や質問は出ず、議事は２分で終了。議長役の大阪府議が「円滑すぎる議事進行にご協力いただき、ありがとうございました」と締めくくると、出席者から失笑が漏れた。

　採決に先立ち、石原氏はネット中継を通じてあいさつ。「もう一回力を合わせるべきときには合わせようという気持ち。かつての同士のために扉は開いている」と将来の再合流に含みを持たせた。

　会場で登壇した橋下氏も「石原代表との間に大きな齟齬（そご）はないと思っている。山の登り方が違うから、いったん別れて頂上を目指そうということになった」と円満な別れを強調した。

　大会では７月末までの解党を目指すことを確認。６２人の国会議員は３７人が橋下グループ、２３人が石原グループに参加し、２人は無所属となる意向だ。「日本維新の会」の名称は橋下グループが継続して使い、結いの党との合流後には新党名を検討する。