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【スポーツ】

エディージャパンが伊に初勝利 テストマッチは10連勝

2014年6月22日 紙面から

イタリアを初めて破り、日本代表ジャージーを着て集まったファンと一緒に写真に収まる日本フィフティーン=秩父宮ラグビー場で(大友信彦撮影)

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◇ラグビーテストマッチ 日本26−23イタリア

 ジャパンがまた歴史をつくった! エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)率いるラグビー日本代表は21日、秩父宮ラグビー場で欧州6カ国対抗の強豪イタリアと対戦。過去5戦全敗の難敵に対し、日本はスクラムを押し込むなどFWが優位に立ち、WTB山田章仁のトライなどで26−23で快勝。昨年のウェールズ戦に続き、6カ国対抗勢から歴史的勝利を飾った。日本は昨秋からのテストマッチ(国代表同士の正式な対戦)の連勝記録を10に伸ばし、来年のワールドカップに向けて弾みをつけた。

 締めくくりはスクラムだった。3点差に迫られて迎えたラスト4分間。日本はイタリア陣内で得たスクラムでボールをキープする。相手反則でもスクラムを選択し、8人の合計体重で40キロ近く上回る相手に突き刺さる。最後は再び相手がスクラムを崩す反則。PKをタッチに蹴り出した瞬間、秩父宮を埋めた1万3816人が雄たけびをあげた。

 「勝因はスクラムです」。エディーHCはFWをたたえた。

 2年前の欧州遠征から元フランス代表のダルマゾコーチのもと、8人が塊になるスクラムを徹底反復。ときには組んだ上に人を乗せて30分近く組み続け、鍛えてきた。

 試合後の取材エリアでは、FW第1列の先発3人が次々とテレビカメラの前に立つ。三上が「初めてです」と照れる。堀江は「最初のスクラムで手応えがあった」と胸を張る。畠山は「後ろの5人がずっと押し続けてくれたから」と手柄を譲った。スポットライトを浴びる地味な男たちを、チームメートがうれしそうに眺めて通り過ぎた。

 世界ランクのトップ10入りも目前。だがエディーHCは「ランクは関係ない」と言い切った。「サッカーを見ても、W杯で勝たなければ意味がないと痛感した」。スクラムという武器を手に入れたエディージャパンが、来年9月のW杯の8強入りを照準に捉えた。 (大友信彦)

 

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