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【ゴルフ】

16歳橋本 予選突破 日本人アマ21年ぶり

2014年6月22日 紙面から

第2ラウンド、16番でバンカーショットを放つ橋本千里=パインハースト・リゾートで(共同)

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◇全米女子OP<第2日>

 ▽20日、米ノースカロライナ州パインハースト パインハースト・ナンバー2(6649ヤード、パー70)▽晴れ、気温35度、弱風▽賞金400万ドル、優勝72万ドル▽154選手

 【パインハースト(米ノースカロライナ州)テッド・ムース】16歳のアマチュア、橋本千里(愛知・ルネサンス豊田高)が予選通過した。体調が悪く76とスコアを崩したが、通算9オーバーの57位で、決勝行きを決めた。この大会での日本人アマの予選突破は21年ぶり4人目。横峯さくら(28)=エプソン=が1イーグル、2バーディー、2ボギーの68をマークし、通算2オーバーで47位から7位に浮上した。成田美寿々(21)は28位、昨年の賞金女王・森田理香子(24)=リコー=は50位で決勝に進んだが、その他の日本勢8人は予選落ちした。首位はM・ウィー(米国)で通算4アンダー。

 名古屋からやってきた女子高生・橋本が、21年ぶりの快挙を成し遂げた。メジャー最高峰といわれるこの大会での日本人女子アマの予選突破は、1987年服部道子、92年福嶋晃子、93年小山美保に続き4人目だ。

 前日は熱中症気味で、プレー後に冷たい水を飲みすぎ、おなかが痛くなった。夜は日本から持ってきたパック入りのごはんを食べたが、食欲はなし。朝もバナナしか食べられなかった。第2ラウンドも真夏の太陽の中でプレー。にもかかわらず、ラウンド中は水を飲むのもやっとで、後半に入る前に薬をのんだ。それでも、151センチの小さな体ながら世界屈指の難コースで生き残った。

 バーディーなしの4ボギー、1ダブルボギーと苦しんだ。パーオンは半分の9ホールだけだった。だが、中盤は我慢強くパッティングでパーを重ねた。武器は「緊張はほとんどなかった。日本の中部の試合とかの方が緊張しました」という気持ちの強さだ。

 ホールアウト時点では90位台だったが、後続の選手のスコアが落ちて決勝行きが決まった。「予選落ちなら早く日本に帰って日本女子アマ(24日から)に出場します」と話していたが、それはキャンセルに。過去に予選を突破したアマのうち、服部と小山はベストアマを獲得している。今大会で残っているアマは橋本を含め6人、うちトップは通算イーブンパー。「決勝に行っても、最後まで自分のゴルフをしたい。1ホールずつ集中して」。無欲さが快進撃を支える。

 

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