とりま風呂

とりあえずまあ、はてブロでも。略して『とりま風呂』 by 常時系

ブロガーがアイコンになるのが寂しいという話

どうも、 @georgek5555 です。

誰も見てないだろうって思って深夜の4時ころに久しぶりに更新したらなんだか久しぶりにアクセスがありまして、どうしても多少批判めいたものを書くととりあげられてしまうんだなと思い、ちょっと胸がざわざわしながらも、それでも書いたものが読まれることは有難い限りです。

とりあえず、裏ブログなんでもうそういうの気にしないで、勝手にやっていようと今日お会いした人先輩のにっこり顔を見ながら決心したわけですよ。結審。

さて話は変わりまして、ある程度ブログをやっててブロガーって呼ばれる領域にいくと、特に駆け出しの人とというか、それまで長年にわたって苦労してきたブロガーさんじゃない人にたまに見られることなんですが、PVが増えてきて、記事どうこうじゃなくて、その人自身が徐々に人気者みたいになってくると、いつの間にかブロガーじゃなくて、単に有名人みたいになっちゃうことがどうも寂しいと感じることが結構あります。

ある程度PVを稼げるようになってる人っていうのは、やっぱり情報の切り出し方がうまかったり、そもそも文章がとてもおもしろかったり、斬新な切り口だったりと、やっぱり人気になるには理由がある人が多いです。
もちろん、色々とPVを増やしていくためのテクニックみたいなのを駆使していたりもするのですが、ここ最近は特になんというか、有名なアカウントの人に拡散してもらったりとか、そういったことがきっかけで火がつく人も多いのもあって、その人自体がまだブロガーとしては成熟する前に、急に人気が出てくることとかが多いです。
いや、これって別に成熟してない人だけの話じゃなくて、よくよく考えてみたら、成熟しているタイプのブロガーさんにも結構見受けられるのですが、人気になってくるとどんな記事を書いてもそこそこPVが稼げるようになるわけです。
もちろんそこに辿り着くまでに、当然のように努力しているわけで、例えばRSSの購読者を増やす努力だったり、SNSのアカウントを育ててみたり、Facebookページの運用を頑張ってみたりと、記事を投下すれば必然的に記事を読んでもらうための努力をしてきた結果なわけであって、PVが増えたのは別に何も努力していないわけじゃないとは思います。
1にも2にも、何よりも書いた記事をいち早く読み手に届けなければ、せっかく書いても読まれないわけですし、特に速報性が高い記事なんて他の人よりも早く見てもらえればもらえるほど、読んでもらえるわけですよ。
あー、これ見たとかなったら見ないですからね。
速報性が高いやつじゃなくても同様で、ブロガーって名乗っている人はそれなりに毎日のように記事を何本も投下しているから、せっかく書いた記事が埋もれてしまったり、逆に2,3日に1回しか記事を書かない人も時間が経過しちゃうと読んでもらえる機会が減ったりもします。
なので、とにかく更新したよ!っていう通知が目に届くようにすることは大事なことで、そうやっていわゆる読者というかファンを獲得してきたことは努力の賜物なわけですよ。

でも、中でも特に根本がPV至上主義になっている人は、PVがあるってことで徐々に記事自体の魅力が損なわれていくことがあって、アクセスが無い頃は、もっと魅力的な記事を書こうとか、魅力的なネタを探してこようとか、もっと読んでもらうためにはどうしたらいいのか?なんてことを一生懸命考えていたわけなんですが、それがアクセスが集まってくると徐々に分かんなくなっていくんですよね。

で、気づいたらごく一部の熱狂的なファン、とくにいわゆる『とりまき』みたいな人たちが毎回良い反応をしてくれることで、だんだんと自分の記事が駄文になっていったりしていることに気づかなくなっちゃって、いわゆる新規のファンを獲得できなくなっちゃったりするわけです。

今までつかめなかったファンの人たちをどうやってつかむのか?というのがPVが無かった頃に考えていたことなのに、徐々に今いるファンを悦ばせることばかりになって、身内ネタのオンパレードや、ただ速報性が高いだけの記事だったり、そもそも文章自体がつまんないものを投下したりとか、なんかそうなっちゃうんですよね。

でも、エゴサーチしたりとか、ブログのコメント欄とか見ていると、それなりに「おもしろい!」とか「ためになった」とかのコメントがつくわけで、ネガなコメントはむしろ人気になってきたからの嫉妬とか、単に人気になればネガコメントつくよねぐらいしか思わなくなったりする。

もちろんネガなコメントはそういったものも多いですし、ネガコメントをいちいち気にしてたらきっといい文章なんて書けなくなっちゃうので、それは確かに無視していいと思うんです。
でも、むしろそれよりも、何が面白いのかが全くわかんない賞賛のコメントに自分が影響されていると、気づいたらブロガーじゃなくて、単なる有名人に成り下がっちゃってしまうことに気づかなくなっちゃうんですよね。

若手の芸人さんが、テレビとかに出だすと、芸を磨かなくなって、気づいたらテレビからも消えて、ネタもおもしろくなくて営業の仕事も入らなくなって、気づいたら飲食店でバイトしているみたいなそんな感じです。

でも、一度でも名声というか、そういうのを浴びちゃうと、気づけないどころか、気づかないように自分でしてしまうところがあって、自分は人気者なんだから・・・みたいな世間的にいう勘違いな人になっちゃうんですよね。

芸人だってブロガーだって同じで、顔で売ってるとかじゃない限り芸というか腕を磨き続けて、そしてよりよいものをどんどん世に送り出すべきなんですけど、それがわかんなくなっちゃってる人います。

面白かった人たちがいつの間にか単なるアイコンになっちゃうのは、別にその人自体に問題があるんじゃなくて、結構みんなが通っていく道なんでしょうけど、その狭き道を通った後に、自分に才能があるから売れたのであってあくでも自分が頑張ったからだって思うのか、努力だけでは報われないことだって一杯あって自分はファンに支えらて今こうしていられるんだって思うのか、そこで大きく変わるんだろうなと思うんです。

目指しているのが芸能人なら、まあ別にブログなんて単なるステップでいいんですけど、ブロガーだったり作家だったりを目指しているのなら、とにかく原点に立ち返ることと、感謝を忘れないことが大事であることを見失わずに、面白いブログを描き続けて欲しいとおもうのです。

だって、みんなおもしろいんだもん
おもしろい人がおもしろくなくなっちゃうのは本当に寂しいんです。

僕は書き手である前に読者でもあるわけで、だから、そう思うんですよね。

そんなこと言いながら、この文章自体、伝えたいことの30%くらいしか書けない気がする。
とりま僕も努力をしなきゃ。