川島　信じる力で予想外を起こす

　ＧＫ川島が「信じる力」を１次リーグ突破の絶対条件に掲げた。第３戦のコロンビア戦に向け、好調の守護神は「奇跡は信じない人には起きない」と力強く言い切り、「自分たちがどれだけ自分を信じて戦えるのかが試されている」と精神面の重要性を説いた。

　ギリシャ戦では好セーブを連発してチームを支えたが、「勝ちたい気持ちが大きかった分、チーム全体が悔しさを隠せなかった」と川島。１次リーグ突破の成否はコロンビアに勝った上で他力に委ねられる状況にも、「やるしかない。後がないことには変わりはない」とどんぐり眼に力を込め、「他チームの結果を変えるくらい、自分たちの気持ちを持って戦うしかない。状況は厳しいが、乗り越えるためにすべてを出し切る」と言った。

　攻撃的に戦う分、守備陣にのしかかる負担も増え、川島の好セーブなくしては他力を祈ることもできない。守護神は「ＧＫのプレーで、流れを変えることもある。次の試合も、死ぬ気で守ることに集中したい」。現実を直視しながらも、悲観はない。最後尾から仲間を叱咤（しった）し、少ない可能性を自力でたぐり寄せる。　（松岡祐司）