原専務理事　ザック采配に注文

　第２戦のギリシャ戦の引き分けから一夜明けた２０日、日本代表はサンパウロ郊外にある拠点のイトゥで、第３戦のコロンビア戦（２４日）に向けて再始動した。２試合で勝ち点１の日本は、コロンビア撃破が決勝トーナメント進出への最低条件。突破の可能性は低くなったが、選手全員が気持ちを切り替えて練習に取り組んだ。

　日本サッカー協会の原博実専務理事は日本−ギリシャ戦から一夜明けた２０日、ベースキャンプ地のイトゥで取材に応じ、１次リーグ突破が極めて厳しくなった日本代表のザッケローニ監督と会談を持ち、試合終盤の采配などについて注文を付けたことを明らかにした。

　コートジボワール、ギリシャ両戦のチームの戦いぶりについて、原専務理事は「選手個々の良さが出ていない。チームの良さが出ていない」と指摘。いずれも終盤に長身のＤＦ吉田を前線に上げ、長いボールを蹴り込むパワープレーを採用したことに関し「そういう練習はしてなかった。そういう方策で勝てるチームでもない。違う策を徹底してやるべきではないか」と助言したという。

　１次リーグ最終戦のコロンビア戦を控え、原専務理事は「いまは振り返る時間じゃない」と言い、「今までやってきたことの確認と、コンディションの良い選手の組み合わせが大事になる」と話した。