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【大リーグ】

黒田、6イニング2失点も無援で勝敗付かず チームのサヨナラ勝ちで「報われる」

2014年6月22日 紙面から

◇ヤンキース5−3オリオールズ

 3人ともバンザ〜イなしよ−。日本が誇る“侍”3投手が20日(日本時間21日)、そろって先発したが、ヤンキースの黒田博樹投手(39)は地元でのオリオールズ戦で6イニングを4安打2失点。試合をつくったが、打線の援護に恵まれず、4戦連続白星なしに終わった。マリナーズの岩隈久志投手(33)も敵地でのロイヤルズ戦で今季ワーストタイの5失点、5イニング0/3(今季最短)での降板を余儀なくされ、6勝目はお預け。歩調を合わせるかのようにメッツの松坂大輔投手(33)も敵地でのマーリンズ戦で5イニング1/3を1失点で今季初黒星と振るわず、試合後コメントもはずまなかった。

 5回まで無安打投球だった黒田が6回、突然崩れた。先頭ハンドリーに右中間にはじき返されると、1死後はピアースから左翼に同点適時打を浴びる。続くジョーンズにも右前に運ばれ、1点リードは瞬く間に同ビハインドに変わった。

 時事電などによると、「1点を守りにいって、ストライクゾーンで(勝負して)甘くなった」。序盤は右打者6人を並べたオリオールズ打線に対し、「指に掛かっていた」というシンカーが生きる。腰を引かせておいて外角へスライダー、スプリットとプレートの幅いっぱいに使う大胆かつ緻密な投球がさえ、凡打の山を築いたが、6回は自らの腰が引けていた。

 打線の無援ぶりは相変わらずで、この日も援護は初回の1点のみ。2回1死満塁、5回2死満塁がいずれも得点につながらないなど拙攻が続く中、ノーヒットに抑えていたとはいえ、「1−0のまますんなりいくとは思わなかった。きつきつだった」と精神的には追い込まれていた。

 救いは9回サヨナラ勝ちで「負けが付くのと、消えるのとでは全然違う。報われる部分がある」。先月28日の今季4勝目を最後に4戦連続で勝利に見放されているが、この日を含めうち3戦がクオリティー・スタート(QS=6イニング以上を自責3以下)とプラス材料もある。今は黒星先行だが、勝ち星を伴い、本当の意味で報われる日は近い。

 

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