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【プロ野球】

則本、交流戦4完封 ダル抜き史上最多

2014年6月22日 紙面から

阪神−楽天 交流戦4度目の完封勝利を挙げた楽天の則本=甲子園球場で(潟沼義樹撮影)

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◇楽天4−0阪神

 楽天が連敗を4で止めた。則本が7安打無四球、今季5度目の完封で8勝目。打線は3回に銀次の犠飛で先制。4回はボウカーの6号2ラン、8回にはラッツの適時二塁打で加点。阪神は2試合連続の零敗。メッセンジャーは7敗目。

    ◇

 野球の聖地に、強烈な爪痕を残した。楽天先発の則本がプロ野球新記録となる交流戦4度目の完封勝利。日本ハム時代の2011年ダルビッシュ(レンジャーズ)の記録を抜いた。小学生時に少年野球の大会で登板して以来となる甲子園。「阪神の応援が球場全体から聞こえてきた。でも楽しかった」。声援に折れることなく、最後まで立ち続けた。

 立ち上がりから3回まで、毎回得点圏に走者を背負う苦しい展開だったが、徐々に甲子園のマウンドがなじんできた。4回2死、今成の4球目は自己最速タイの153キロ。阪神とは3日以来、今季2度目の対戦。7イニング1失点で勝ち星つかずの前回は「バテた」と言ったが、この日は「球数がかかっても仕方ないと思った」と、疲れ知らずの132球を投げ抜いた。

 八幡商(滋賀)時代、甲子園の舞台に立つことはなかった。「1年は(ベンチから)外れて、2年は(予選で)勝てなくて、3年は最後の試合すら投げることができなかった。縁はないと思っていた」。プロに入り、23歳での甲子園デビュー。「聖地で勝利を収められてうれしいです」。ヒーローインタビューで笑顔がはじけた。

 24試合しかない交流戦で6試合に登板して5完投、4完封勝利は驚異的な数字だ。「ちょっとわからない。どれだけのことをしてるか」。しばらく破られそうにない記録を作った右腕は、首をかしげた後に苦笑いを浮かべた。 (橋本雄一)

 

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