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【プロ野球】

ソフトが逆王手 22日は引き分けでも優勝

2014年6月22日 紙面から

巨人−ソフトバンク 4回表無死、先制本塁打を放ち、鳥越コーチ(左)に迎えられる李大浩。捕手小林=東京ドームで(北田美和子撮影)

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◇ソフトバンク3−1巨人

 プロ野球の日本生命セ・パ交流戦は21日、ソフトバンクが巨人に3−1で勝ち、首位に浮上した。22日に両チームによる直接対決でソフトバンクが勝つか引き分ければ2年連続5度目、巨人が勝てば2年ぶり2度目の交流戦優勝が決まる。22日は巨人が今季2勝0敗の小山、ソフトバンクは2年目でプロ未勝利の飯田が先発を務める。

 一撃で試合を動かした。既に8勝を挙げて防御率は1点台の巨人先発の菅野に、ソフトバンクの主砲・李大浩が浴びせた先制の11号ソロ。4回、内へ来た高めのシュートを捉え、左翼席中段に運んだ。「菅野が完璧すぎて、狙って打てる球がなかったけど、たまたま真ん中に来た」。余裕の笑みを浮かべた。

 21日が32歳の誕生日だった。バースデーアーチに「チームが勝つことが一番。いいプレゼントにはなった」。3−1で競り勝った巨人に、22日も勝つか引き分ければ交流戦の優勝が決まる。そのレールを敷いた主砲の存在感は、重量打線の中でも大きい。

 15日のDeNA戦で3試合連続となる無安打。そんな李大浩にとって、17日のヤクルト戦(鹿児島)の降雨中止が、文字通り「天の恵み」となった。試合のなかった3日間を復調のきっかけとし、苦しんでいたのが別人のように快音を奏でている。

 19、20日のヤクルト2連戦は10号ソロを含む10打数6安打。この日も2打数1安打で2四球。ただ、意識の高さは変わらない。「目指しているのは交流戦の優勝ではない。リーグ優勝、日本一に向かってやっている」と力を込めた。

 2−1だった8回の1点も大きかった。先頭打者の中村が内野安打で出塁すると、続く今宮はスリーバントを成功。柳田の進塁打、李大浩への暴投で追加点を奪った。

 今宮は4回無死一、二塁で村田の中前へ抜けそうな打球に飛び込み、はじきながらも二塁へトスして併殺とするなど、守備でも貢献。それでも9回の失策を振り返り「守れないと使ってもらえない。バントも2ストライクになる前に決めないと」と猛省した。強打とともに小技や当たり前のプレーをやり抜く。ソフトバンクの強さが凝縮された勝利だった。 (手島基)

 

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