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演出家の深町幸男さん死去 「夢千代日記」など繊細に

深町幸男さん
深町幸男さん
Photo By 共同 

 ドラマ「夢千代日記」など、人々の心情を丹念に描く作品で知られた演出家の深町幸男(ふかまち・ゆきお)さんが22日までに死去した。83歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。

 関係者によると21日、東京都内の自宅で倒れているのが見つかった。事件性はないという。

 新東宝助監督を経て、1963年NHKに入局。繊細で抑制の効いた演出を持ち味に、ディレクターとして話題作を次々手掛けた。早坂暁さんの脚本で81年に始まった「夢千代日記」は、胎内被爆した温泉芸者役の吉永小百合(69)の演技とともに、多くの人の記憶に残る作品になった。

 ほかにも連続テレビ小説「水色の時」や大岡昇平さん原作の「事件」、向田邦子さん脚本の「あ・うん」、山田太一さん脚本で鶴田浩二さんの遺作となった「シャツの店」などを演出。市井の人々の悲喜を温かく見つめる“深町演出”で、視聴者を魅了した。

 87年にNHKを退職した後も多くのテレビドラマや舞台で活躍。映画「長崎ぶらぶら節」(2000年)では監督を務めた。芸術選奨文部大臣賞などを受賞。95年紫綬褒章、02年勲四等旭日小綬章。



 ▼山田太一さん(脚本家) ドラマ「シャツの店」や「今朝の秋」など、多くの仕事を一緒にやった。脚本をとても大事にしてくれる方で、情感を捉えて表現するのがとても上手でした。テレビの演出家の中では、1位を争うぐらい素晴らしい演出家だったと思う。

[ 2014年6月23日 05:30 ]

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