麻生副総理:集団的自衛権、いじめをたとえに

毎日新聞 2014年06月23日 00時08分(最終更新 06月23日 00時12分)

麻生太郎副総理兼財務相=2014年2月、中園敦二撮影
麻生太郎副総理兼財務相=2014年2月、中園敦二撮影

 麻生太郎副総理兼財務相が21日、宇都宮市であった自民党栃木県連の会合で、集団的自衛権に言及した際、いじめをたとえに出し「勉強ができない、けんかが弱い、金持ちの子、これがいちばんやられる」と述べたことが分かった。

 その上で「日本は間違いなく軍事力がある。しかしきちっと外から見えてない。金はあるということは分かってる。いちばん集中攻撃されやすい国が日本」と持論を展開。「抑止力は基本的に力がないとできない。その力を使うという国民的合意がいる」と主張した。

 2011年10月に大津市立中2年の男子生徒がいじめを受け自殺した事件を受け、「いじめ防止対策推進法」が昨年9月に施行。自治体などが対策を進める中、特定条件の子どもはいじめに遭いやすいと無批判に発言した麻生氏の姿勢が問われそうだ。

 この会合で、麻生氏は「学校で一番いじめられるやつっていうのは、けんかが弱い、勉強もできない。しかも貧しいやつ。三つそろったら丸腰」とも述べている。【松本晃】

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