熱中症:九州・山口で26人搬送 PM2.5も観測
毎日新聞 2014年06月01日 20時16分(最終更新 06月01日 22時43分)
九州・山口地方は1日も高気圧に覆われ、各地で気温30度を超える真夏日となった。少なくとも26人が熱中症の疑いで救急搬送された。
各地の最高気温は▽大分県日田市34.5度▽福岡県久留米市、熊本県あさぎり町33.6度▽宮崎県えびの市33.2度▽佐賀市32.9度▽福岡市30.3度−−などで、平年を6度前後上回った。
一方、大気汚染源の微小粒子状物質「PM2.5」や黄砂も観測された。
福岡県内ではPM2.5が国の暫定指針(大気1立方メートル当たり70マイクログラム)を超え、福岡市など17市町に昨年3月の制度開始以降で初めての注意喚起をした。
糸島市では午前5時に114マイクログラム▽柳川市で午後4時に101マイクログラム▽久留米市で正午に78マイクログラム−−などを記録した。
黄砂の影響で山口県下関市と宮崎市で視程(見通しのきく距離)が9キロ、鹿児島市で8キロに低下した。
この日小学校96校で運動会があった福岡市では、市教委が呼吸器系やアレルギーの疾患を持つ児童らの状態に配慮するよう各校に通知を出し、暑さ対策も含めて少なくとも14校で時間を短縮するなどした。【吉川雄策、山本太一、福永方人】