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2014年06月22日11:00
48時間考えて結論が出ました！
熱戦つづくワールドカップ。ギリシャ戦でのスコアレスドローを経て、僕はひとつのことをずっと考えていました。応援する気持ちは変わらない。優勝すら可能であるという自負は変わらない。コロンビアにも十分勝てるし、決勝トーナメントにも十分イケる。その信頼は揺るがないのに、どこか心の隅に引っ掛かるモヤモヤした苛立ちがある。それは一体どこから来るものなのかと。
考えた結果、端的に言えば「吉田麻也さんに放り込むパワープレイ」のせいなのかな、と。
パワープレイそのものを否定するつもりはありません。メンバー選考時の哲学や4年間の歩みを考えれば、決して潔い姿勢とは思いませんし、単純にやらないほうが確率が高いだろうと思いますが、「勝ちたい」という気持ちの発露であるならば見苦しさもまた美しい。「ここにきてそれをやるか」という批判を受けることも踏まえて、それでも勝利にガムシャラにしがみつくのは悪くない。そういう生き様もカッコイイ。
ただ、何故かモヤモヤする心の奥のやらかいところ。
48時間の熟慮の結論として、「最後の希望を吉田さんに託したくない」というのが僕なりの心情的原因なのかなと思いました。たとえば、「全部香川に預けろ」とか「全部本田△に預けろ」的な展開で、ふたりがシュートを吹かしまくった場合、負けたとしても心はスッキリしていると思うのです。「とにかく長友を走らせろ」「とにかく内田を走らせろ」で裏からクロスを入れて全部跳ね返された場合も、気持ちは晴れやかだと思うのです。刀折れ、矢尽き、負けたなと。
しかし、最後のボールを全部吉田さんに預けていく姿勢というのが、どうにもモヤモヤする。「え？」という隠し切れない疑問符とともに。
もしドラゴンボールで悟空がやられました、ベジータがやられました、しかし最後の秘策があり「この気功波を誰かが当てれば敵を倒せる」という状況だったとします。託された相手が悟飯なら納得ですし、ピッコロやクリリンならまだ理解ができるでしょう。しかし、「では私が」「気功波の操作には自信があります」「経験も豊富です」と戦線に躍り出たのがヤムチャだった場合。「え？」となるのではないでしょうか。当てればまだしも、外した場合は敵より先にまずヤムチャをぶっ飛ばさずにはいられませんよね。
ですので、もしコロンビア戦でどうしても短時間で追い上げなければいけない展開となったときは、ミドルシュート中心で吹かしていただきたい。「俺たちの想いを預けるぞ吉田！」「夢を頼んだ！吉田！」「吉田ぁぁぁ！！」という展開はモヤモヤしそうなので、どうしてもを放り込みをする際は権田さんとかを的にしていただきたい、そう伏してお願いするものであります。
ということで、日本のパワープレイについてギリシャ戦の状況からチェックしていきましょう。
◆そもそもパワープレイってそういうことじゃないだろうと思う！
「パワープレイ」という言葉。この言葉の意味はサッカーとそれ以外の競技では大きく異なっています。サッカーにおいては「長身選手にひたすら放り込む」というイメージで受け止められているフシがありますが、おそらくは間違った理解の果てに生まれた「誤解」だと思われます。
例えばアイスホッケーの場合、「パワープレイ」とは相手選手が反則などで退場し、一時的に人数が多くなった状態のことを指します。人数が多いからパワーがある。アイスホッケーは各チーム6名ずつでの戦いですので、1名の差が大きく影響を与えます。
ですので、同人数同士の状態でも「疑似的に人数が多い状態＝パワープレイ」を作り出すために、ゴールキーパーが攻撃に参加することがあります。試合の土壇場、どうしても点が欲しいときにゴールキーパー専門の選手に代えてフィールドプレイヤーを送り出し、「6人攻撃」を仕掛けるのです。
そのほかのスポーツでも「パワープレイ」という語は、おもに「人数増加による攻撃力アップ」の意味で使われます。フットサルでもGK（ゴレイロ）に代えてフィールドプレイヤーを送り出し、全員で攻撃を仕掛けるプレーを「パワープレイ」と呼びます。クリケットでは逆に、「守備側のポジションを制限して守りを手薄にさせる権利」を攻撃側に与える場合があり、それを「パワープレイ」と呼びます。
↓アイスホッケーでのパワープレイの場面はこんな感じ！
サッカー風に言うと、2-2のブロックを作る黒！
サッカー風に言うと、バイタルにひとり置いて、4人で取り囲む白！
左サイドに大きく寄せてから、楔のプレーで浮いた白に落とし、見事にゴール！
↓フットサルでのパワープレイの場面はこんな感じ！
青が日本、赤がポルトガル！
青の日本の中に、白いユニフォームの選手（GK）が混ざっています！
これがGKも含めて攻め上がるパワープレイ！
「人数が増える＝パワープレイ」という発想と、「長身選手に放り込む＝パワープレイ」という発想。両者は本義的にまったく異なるものです。前者のパワープレイは「人数増えてるなら確実に強くなってるやろ」という納得感がありますが、後者のパワープレイは必ずしも強化とは言い切れません。放り込む長身選手が相当に高い確率で競り勝てる、しかもそこに正確なボールを送れる、という条件が揃ってようやく「有利になったかな？」と思える程度。
本来、サッカーにおけるパワープレイも「人数をかけて攻める」「ゴール前により多くの選手を置く」「DFの選手を攻撃に参加させる」などが基本的な考え方のはず。それがいつしか「長身選手に放り込む」ことがパワープレイという考え方にすり替わっていったのではないでしょうか。
それを踏まえて日本のパワープレイを考えると、そもそも日本は「全員攻撃」に近い形でSBの攻め上がりや、CBからの展開も駆使するチーム。「FWとDFの分業制」という古い時代のイメージからすれば、これはすでにDFが攻撃参加している時点で「パワープレイ」と呼べる攻撃です。また、ギリシャ戦に関して言えば、相手がひとり減っているのですから、前半途中からはずっと「パワープレイ」と呼ぶべき状態だったのです。終盤の数分間だけでなく。
では、「人数増加」という観点から日本のパワープレイを見ていきます。ギリシャ戦の終盤、吉田麻也が前線に残りますが、そのとき日本の組み立てはどうなっていたか。通常の状態では最後方に2〜3名（CB2人＋ボランチ等）が残る日本の攻撃が、吉田が前線に上がった状態でもやはり最後方には3名（CB1名＋ボランチ2名）が残っているのです。
これは日本の「パス回しで攻撃する」特性による意図的なものですが、別の言い方をすれば「攻撃の枚数を増やしているわけではない」ということ。10人となったギリシャは最後方のパス回しにプレッシャーを掛けてこられないぶん、長いボールの精度は増すでしょうが、その先の地域での数的な有利不利は実はあまり変わっていないのです。
それは相手ペナルティエリア内に入っている人数を見ても同様です。ギリシャ戦後半23分の大久保の決定機、エリア内の人数は日本4に対してギリシャ4と同数。それ以外の攻撃の場面でも、日本がエリア内に送り込むのは3〜4名というところで、ゴール前に4〜5名が待ち構えるギリシャに対して優位を築くほどではありません。その手前、バイタルエリアあたりも取り立てて日本の選手が多いわけでもありません。
後半42分過ぎに本田△から長友に展開した場面も、日本5に対してギリシャ5。その直後にギリシャがカウンターからホレバスがシュートを放った場面は、日本ゴール前で日本6に対してギリシャ3（日本戻りすぎ？）。さらにその直後に日本がカウンターに出た場面は、4人残りのギリシャに対して大久保・岡崎・香川の3名での仕掛けとなり、疲れた身体に鞭打って中盤から本田△・遠藤が追いかけてくる形（結局追いつけず）。
布陣を見ていくと、要は日本が仕掛けた終盤の「パワープレイ」というのは「吉田麻也が前に行って、ボランチが下がる」というだけの話で、「相手がドン引きだから守備を減らして前を増やす」でもなく「常に相手より多い人数をエリア内に送り込む」でもありません。本来の「パワープレイ」が指す「人数が多い」有利さを作れていないのです。なるほど、ドン引きの相手に手詰まりになるのも納得です。ドン引きになったことで、相手だけ人数が増えているのですから。
↓最後の最後の放り込みでもゴール前は日本4に対してギリシャ4！
長身選手がいるぶんちょっとマシというだけで、結局1対1で潰されたら一緒という程度の攻撃！
この状態から吉田さんがボールを落としたとして、拾えるのか…？
これは「パワープレイ」ではないのでは…？
無駄に前に人数がいればいいというものではないでしょうが、こうして見ると最後の希望を託す相手を本田△さんから吉田さんに変えてまで、あえて仕掛ける攻撃なのかなという感じがしてきます。「何となくイヤ」「自軍のゴールには上手く決めそうだけど…」「よしんば得点を決めても国民的ヒーローにするのはちょっと…」と、心情的にもスッキリしませんしね。これならいっそ、ゴールキーパーを上げて「1人マークがつかない選手をエリア内に増やす」ほうがパワープレイ的な意味でも正しいのではないでしょうか。権田さんなどはACLでヘディングシュートとか撃ってますし。
↓ACL広州恒大戦で見せた、権田さんのパワープレイ！
これこれ！
これが、いわゆる、パワープレイ！
個人的に、日本代表がどうしても点が欲しい場面で繰り出すべき攻撃は、「サイドハーフ長友の単独突破によるクロス」だと思っています。長友が相手より足がめっちゃ速いという特徴を活かし、連携ナシで相手のSBを振り切る。長友が勝つことを信じて、ほかの選手は後方でのパス回しを放棄し、エリア内に殺到する。それを何度繰り返せるかが、日本の「パワープレイ」となるのではないでしょうか。
その意味で、今大会は長友さんの異常な加速が見られず、走力で勝っている場面があまりないのが日本の苦しさのように感じます。全盛期の長友さんなら、静止状態から縦に走っただけで、相手のマーカーを3メートルくらいぶっちぎってくれるわけですから。それだけちぎれれば、クロスを入れるにしても、さらに抉るにしても選択肢は増えると思うのですが…。
↓もう一度、この「パワープレイ」で日本を勝利へと導いてくれ！
相手のラインを引きずり出す！
長友がひとりで縦突破！クロスを送る！
日本はゴール前に殺到し、誰かが決める！
↓「吉田さんに放り込むパワープレイ」についてはファンも釈然としていない模様！
次は負けたら終わりの試合！
万一の際は、GKも上がってヨシ！
最後のボールを次藤に託すのはイヤだけど、若林になら託せる！
ま、先に3点取って勝てば、パワープレイとかする必要もないんですけどね！
熱戦つづくワールドカップ。ギリシャ戦でのスコアレスドローを経て、僕はひとつのことをずっと考えていました。応援する気持ちは変わらない。優勝すら可能であるという自負は変わらない。コロンビアにも十分勝てるし、決勝トーナメントにも十分イケる。その信頼は揺るがないのに、どこか心の隅に引っ掛かるモヤモヤした苛立ちがある。それは一体どこから来るものなのかと。
考えた結果、端的に言えば「吉田麻也さんに放り込むパワープレイ」のせいなのかな、と。
パワープレイそのものを否定するつもりはありません。メンバー選考時の哲学や4年間の歩みを考えれば、決して潔い姿勢とは思いませんし、単純にやらないほうが確率が高いだろうと思いますが、「勝ちたい」という気持ちの発露であるならば見苦しさもまた美しい。「ここにきてそれをやるか」という批判を受けることも踏まえて、それでも勝利にガムシャラにしがみつくのは悪くない。そういう生き様もカッコイイ。
ただ、何故かモヤモヤする心の奥のやらかいところ。
48時間の熟慮の結論として、「最後の希望を吉田さんに託したくない」というのが僕なりの心情的原因なのかなと思いました。たとえば、「全部香川に預けろ」とか「全部本田△に預けろ」的な展開で、ふたりがシュートを吹かしまくった場合、負けたとしても心はスッキリしていると思うのです。「とにかく長友を走らせろ」「とにかく内田を走らせろ」で裏からクロスを入れて全部跳ね返された場合も、気持ちは晴れやかだと思うのです。刀折れ、矢尽き、負けたなと。
しかし、最後のボールを全部吉田さんに預けていく姿勢というのが、どうにもモヤモヤする。「え？」という隠し切れない疑問符とともに。
もしドラゴンボールで悟空がやられました、ベジータがやられました、しかし最後の秘策があり「この気功波を誰かが当てれば敵を倒せる」という状況だったとします。託された相手が悟飯なら納得ですし、ピッコロやクリリンならまだ理解ができるでしょう。しかし、「では私が」「気功波の操作には自信があります」「経験も豊富です」と戦線に躍り出たのがヤムチャだった場合。「え？」となるのではないでしょうか。当てればまだしも、外した場合は敵より先にまずヤムチャをぶっ飛ばさずにはいられませんよね。
ですので、もしコロンビア戦でどうしても短時間で追い上げなければいけない展開となったときは、ミドルシュート中心で吹かしていただきたい。「俺たちの想いを預けるぞ吉田！」「夢を頼んだ！吉田！」「吉田ぁぁぁ！！」という展開はモヤモヤしそうなので、どうしてもを放り込みをする際は権田さんとかを的にしていただきたい、そう伏してお願いするものであります。
ということで、日本のパワープレイについてギリシャ戦の状況からチェックしていきましょう。
◆そもそもパワープレイってそういうことじゃないだろうと思う！
「パワープレイ」という言葉。この言葉の意味はサッカーとそれ以外の競技では大きく異なっています。サッカーにおいては「長身選手にひたすら放り込む」というイメージで受け止められているフシがありますが、おそらくは間違った理解の果てに生まれた「誤解」だと思われます。
例えばアイスホッケーの場合、「パワープレイ」とは相手選手が反則などで退場し、一時的に人数が多くなった状態のことを指します。人数が多いからパワーがある。アイスホッケーは各チーム6名ずつでの戦いですので、1名の差が大きく影響を与えます。
ですので、同人数同士の状態でも「疑似的に人数が多い状態＝パワープレイ」を作り出すために、ゴールキーパーが攻撃に参加することがあります。試合の土壇場、どうしても点が欲しいときにゴールキーパー専門の選手に代えてフィールドプレイヤーを送り出し、「6人攻撃」を仕掛けるのです。
そのほかのスポーツでも「パワープレイ」という語は、おもに「人数増加による攻撃力アップ」の意味で使われます。フットサルでもGK（ゴレイロ）に代えてフィールドプレイヤーを送り出し、全員で攻撃を仕掛けるプレーを「パワープレイ」と呼びます。クリケットでは逆に、「守備側のポジションを制限して守りを手薄にさせる権利」を攻撃側に与える場合があり、それを「パワープレイ」と呼びます。
↓アイスホッケーでのパワープレイの場面はこんな感じ！
サッカー風に言うと、2-2のブロックを作る黒！
サッカー風に言うと、バイタルにひとり置いて、4人で取り囲む白！
左サイドに大きく寄せてから、楔のプレーで浮いた白に落とし、見事にゴール！
↓フットサルでのパワープレイの場面はこんな感じ！
青が日本、赤がポルトガル！
青の日本の中に、白いユニフォームの選手（GK）が混ざっています！
これがGKも含めて攻め上がるパワープレイ！
価格:1,543円 |
「人数が増える＝パワープレイ」という発想と、「長身選手に放り込む＝パワープレイ」という発想。両者は本義的にまったく異なるものです。前者のパワープレイは「人数増えてるなら確実に強くなってるやろ」という納得感がありますが、後者のパワープレイは必ずしも強化とは言い切れません。放り込む長身選手が相当に高い確率で競り勝てる、しかもそこに正確なボールを送れる、という条件が揃ってようやく「有利になったかな？」と思える程度。
本来、サッカーにおけるパワープレイも「人数をかけて攻める」「ゴール前により多くの選手を置く」「DFの選手を攻撃に参加させる」などが基本的な考え方のはず。それがいつしか「長身選手に放り込む」ことがパワープレイという考え方にすり替わっていったのではないでしょうか。
それを踏まえて日本のパワープレイを考えると、そもそも日本は「全員攻撃」に近い形でSBの攻め上がりや、CBからの展開も駆使するチーム。「FWとDFの分業制」という古い時代のイメージからすれば、これはすでにDFが攻撃参加している時点で「パワープレイ」と呼べる攻撃です。また、ギリシャ戦に関して言えば、相手がひとり減っているのですから、前半途中からはずっと「パワープレイ」と呼ぶべき状態だったのです。終盤の数分間だけでなく。
では、「人数増加」という観点から日本のパワープレイを見ていきます。ギリシャ戦の終盤、吉田麻也が前線に残りますが、そのとき日本の組み立てはどうなっていたか。通常の状態では最後方に2〜3名（CB2人＋ボランチ等）が残る日本の攻撃が、吉田が前線に上がった状態でもやはり最後方には3名（CB1名＋ボランチ2名）が残っているのです。
これは日本の「パス回しで攻撃する」特性による意図的なものですが、別の言い方をすれば「攻撃の枚数を増やしているわけではない」ということ。10人となったギリシャは最後方のパス回しにプレッシャーを掛けてこられないぶん、長いボールの精度は増すでしょうが、その先の地域での数的な有利不利は実はあまり変わっていないのです。
それは相手ペナルティエリア内に入っている人数を見ても同様です。ギリシャ戦後半23分の大久保の決定機、エリア内の人数は日本4に対してギリシャ4と同数。それ以外の攻撃の場面でも、日本がエリア内に送り込むのは3〜4名というところで、ゴール前に4〜5名が待ち構えるギリシャに対して優位を築くほどではありません。その手前、バイタルエリアあたりも取り立てて日本の選手が多いわけでもありません。
後半42分過ぎに本田△から長友に展開した場面も、日本5に対してギリシャ5。その直後にギリシャがカウンターからホレバスがシュートを放った場面は、日本ゴール前で日本6に対してギリシャ3（日本戻りすぎ？）。さらにその直後に日本がカウンターに出た場面は、4人残りのギリシャに対して大久保・岡崎・香川の3名での仕掛けとなり、疲れた身体に鞭打って中盤から本田△・遠藤が追いかけてくる形（結局追いつけず）。
布陣を見ていくと、要は日本が仕掛けた終盤の「パワープレイ」というのは「吉田麻也が前に行って、ボランチが下がる」というだけの話で、「相手がドン引きだから守備を減らして前を増やす」でもなく「常に相手より多い人数をエリア内に送り込む」でもありません。本来の「パワープレイ」が指す「人数が多い」有利さを作れていないのです。なるほど、ドン引きの相手に手詰まりになるのも納得です。ドン引きになったことで、相手だけ人数が増えているのですから。
↓最後の最後の放り込みでもゴール前は日本4に対してギリシャ4！
長身選手がいるぶんちょっとマシというだけで、結局1対1で潰されたら一緒という程度の攻撃！
この状態から吉田さんがボールを落としたとして、拾えるのか…？
これは「パワープレイ」ではないのでは…？
無駄に前に人数がいればいいというものではないでしょうが、こうして見ると最後の希望を託す相手を本田△さんから吉田さんに変えてまで、あえて仕掛ける攻撃なのかなという感じがしてきます。「何となくイヤ」「自軍のゴールには上手く決めそうだけど…」「よしんば得点を決めても国民的ヒーローにするのはちょっと…」と、心情的にもスッキリしませんしね。これならいっそ、ゴールキーパーを上げて「1人マークがつかない選手をエリア内に増やす」ほうがパワープレイ的な意味でも正しいのではないでしょうか。権田さんなどはACLでヘディングシュートとか撃ってますし。
↓ACL広州恒大戦で見せた、権田さんのパワープレイ！
これこれ！
これが、いわゆる、パワープレイ！
価格:3,024円 |
個人的に、日本代表がどうしても点が欲しい場面で繰り出すべき攻撃は、「サイドハーフ長友の単独突破によるクロス」だと思っています。長友が相手より足がめっちゃ速いという特徴を活かし、連携ナシで相手のSBを振り切る。長友が勝つことを信じて、ほかの選手は後方でのパス回しを放棄し、エリア内に殺到する。それを何度繰り返せるかが、日本の「パワープレイ」となるのではないでしょうか。
その意味で、今大会は長友さんの異常な加速が見られず、走力で勝っている場面があまりないのが日本の苦しさのように感じます。全盛期の長友さんなら、静止状態から縦に走っただけで、相手のマーカーを3メートルくらいぶっちぎってくれるわけですから。それだけちぎれれば、クロスを入れるにしても、さらに抉るにしても選択肢は増えると思うのですが…。
↓もう一度、この「パワープレイ」で日本を勝利へと導いてくれ！
相手のラインを引きずり出す！
長友がひとりで縦突破！クロスを送る！
日本はゴール前に殺到し、誰かが決める！
↓「吉田さんに放り込むパワープレイ」についてはファンも釈然としていない模様！
点が取れないまでも香川・本田の電撃的ワンツーとか、遠藤展開からの長友クロス岡崎飛び込みとか、日本のいいところで勝負してほしかった。吉田に放り込むとか、それは日本の自慢ではないだろう。キャプテン翼で最後の攻撃で「ワシに放り込むタイ！」って次藤が上がって、翼がパス出したら失笑する。
— フモフモ編集長 (@fumofumocolumn) 2014, 6月 20次は負けたら終わりの試合！
万一の際は、GKも上がってヨシ！
最後のボールを次藤に託すのはイヤだけど、若林になら託せる！
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ま、先に3点取って勝てば、パワープレイとかする必要もないんですけどね！