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PR 2014/6/11
東京都議会で塩村文夏議員(35、みんなの党会派)の質問中に「セクハラやじ」が飛んだ問題が、他の議員を巻き込んで広がりを見せている。
問題を追及する同会派の都議には「中傷・強迫」ファクスが届く一方、「やじの犯人」説もささやかれる都議は、自身のブログで「潔白」を表明している。
「中傷・強迫」ファクスを、ブログなどで文面写真つきで公表したのは、おときた駿・都議だ。塩村氏と同会派のおときた氏は、「やじ」があった2014年6月18日の夜に、「言うまでもなく重大なセクシャルハラスメント、差別発言」とブログで怒りを表明していた。
6月21日のおときた氏ブログによると、やじ問題に関して、応援や激励がある一方で脅迫や誹謗中傷、圧力も多くあるとして、次のような内容のファクス文面を公開した。
塩村議員を指すとみられる「メス●(編集部で略。動物名)」が、偽証罪などの「罪」にあたる行為をしているとして、「肩を持っている」おときた氏を「幇助罪だよな?」と非難している。その上で、
「事実関係が明らかになったら、お前は死んで詫びる覚悟はもちろんできてるんだよな」
という物騒な文言が書かれている。
おときた議員はブログで、「はぁ…(脱力)。普段、平日の日中は秘書さんだけが事務所にいることが多いんだけど、セキュリティを考えた方がいいかもしれないなー」と心配そうに感想を述べている。
塩村議員に対し、文面で「偽証罪」などと批判しているのは、次のような背景がありそうだ。都議会ウェブサイトやYouTubeなどにアップされた都議会の様子を映した動画では、「やじ」部分の音声は、何と言っているかよく聞こえないという指摘が出ており、一部では「セクハラやじは存在しなかった」と主張する声もネット上にある。ただ、たとえばNHKは「早く結婚したほうがいいんじゃないか」などのやじが飛んだと報じており、NHKが流した議会映像の音声でも、「●●(やや不鮮明)、結婚したほうがいいんじゃないか」と聞き取ることができる。
いずれにせよ、「死んで詫びる覚悟」などの表現は穏やかではない。
同ファクスについて、イギリス在住ライターの谷本真由美さんはツイッターで、「これはもはやテロといえる。ヤジ議員やセカンドレイプを支持する人々の実態」と非難し、政治学者の五野井郁夫さんは「これを送った卑劣な輩こそ詫びるべき」とツイートした。
(続く)
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