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 長崎市の爆心地近くをマスク姿で歩く人々を捉えた被爆直後の写真が、長崎市が行っている米国立公文書館の調査で確認された。当時は放射能による被害が市民に知られておらず、被爆直後の急性症状は毒ガスが原因だと思っていた人もいたといい、そんな状況をうかがわせる一枚だ。

 写真は、米軍が原爆投下から1カ月あまりたった1945年9月16日に撮影した。撮影者は「ゴールドバーグ」とあり、同じ人物が同日に市内を写した写真も確認された。同月23日に進駐軍が上陸する1週間前だったことから、先遣隊のメンバーとみられる。

 爆心地の南約500メートルの浜口町(現・川口町)にあり、2枚の防火壁だけが残った三菱重工業長崎造船所浦上寮のそばを、マスクを着けた女性らが歩いている姿が写っている。