■今も現役
宮崎さんにはアドバイザー料と出演料が払われたが、愛車のダンプのバージョンアップは欠かせない。また、ロケに同行すれば、本業のダンプの運転手の仕事は休まざるを得ない。2人の幼い娘を抱えていた宮崎さんは、所有する畑地の切り売りで生活費をまかなった。
「当時のカネで2億円近くかな。それをぜ~んぶつぎ込んじゃった。今だといくらになるんだろ? ハハハ」
「トラック野郎」シリーズがピリオドを打ったのは79年12月公開の「故郷特急便」。それから35年、70歳になった宮崎さんは今も現役ダンプ運転手だ。
「自分で運転するのは月水金の週3日ね。あとはワタシが社長をしてる宮崎興業で請け負った仕事の配車をしてる。1日平均60台ほどのダンプを動かしてる」