Out Logic
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2007年02月26日(月) |
ちょっと閑話休題(ええー) |
「二度とその名を口にするな!!!」
よりも
ナルトにカカシ先生がラーメンを「あーん★」の事実の方が余程びっくりした人、どうも僕です。(違)
か、カカナル!公式! サスナルも余程公式ですが…サクナルももちろん好きです。 あとは先週出てきたテスラ、前ジャンプにいたラグヴァロに似てるなあ、とか(誰も覚えてなさそうだ…)
ギンが意外と柔らかい言葉遣いをすることでしょうか!
それよりもやっぱり月ジャン休刊って(廃刊ではないんだよね…?)…。 一斗とかどうなるのだろう…今わたるがぴゅんってやってんのかしら。 吉井のバイブルは
あばれ花組とふたば君チェンジ!です(どえー)
古!古すぎ!
誰が知ってんだ!と思ったら
やっぱりマイラマン、うめみつ(今がしがし合同誌の表紙を書いてくれてます…)でした。 ダブル・ハードをほしいって言ったのもこいつだったような。 錦さんが好き。
月ジャンは動乱とか、黒姫とか地味に読んでるのになあ。 クレイモアとかアニメ化したのにどうすんの。
…もう皆さんお気づきかと思いますが。 吉井、漫画好きって言うよりもオタクです。立派な。 ジャンプは電影少女初回で初めて買いました。 エムゼロの叶先生のデビュー作、衝撃だったし (ブラックシティ、処女短編集にしては絵が綺麗過ぎる!! だからようやく売れて嬉しい限りですよ先生!!) フジリューのサイコプラスも好きだったし、富樫先生の てんで性悪キューピッドも大好きでした。
ジャンプって何が売れるかホント、大変ですよね。 大概打ち切りを見越して第一回にこれから出す予定のキャラを書きまくるという。 ナルトは蝦蟇がいたし、ブリーチも平子いますしね。 ワンピは記憶に…ないな。(読みきり版は未だに覚えてるけど)
ああ懐かしい…。
2007年02月25日(日) |
show must go on 4 |
「ねー剣ちゃん、まだー?」 「…まだだな。 このヤクト・ミラージュでもカステポーまでまだ数時間はかかる」 「ぶー。暗い空にももう飽きたー」 オレンジで縁取られたシルバーのラバースーツに身を包み、ピンク色の髪の少女は頬を膨らませた。 ヤクト・ミラージュはオートに切り替わっている。やちるは時々コースの演算をしつつ、外にばかり目を落としていた。 狭いコクピット内で足をばたつかせているので、トウシューズの爪先が前にいた騎士の足を掠める。 「我慢しろ。ウルキオラを少しは見習え」 その足を掴み、騎士は低く呟いた。 騎士は大柄で、かっちりと立たせた髪の一房一房に小さな鈴がついている。 右目を覆う眼帯は黒地に金の刺繍が施され、一目で高価なものと分かった。 「ウルりんは別格だもん!ウルりんは一人でもじゅーぶん強いのに、あたしと剣ちゃんがついてく必要ないじゃーん!」 MHのコクピット上部に座っていた青年が身を起こし、二人に視線を落とす。 整いきった顔の中に緑一色の異形の双眸が覗く。 「…これはあくまでも保険だ。 マイティ・シリーズ、それに開発中だったテンプル・シリーズを軒並み渡すDr.浦原の警護のために、泰千錫華とプリンセス・タイトネイヴまでも降りてきているらしい。 星団でも貴重な【十本線】のイーパー・マイトだからな、狙われるのは当り前だが奴も騎士だ。 自分の身くらい、自分で守れるさ。 それよりもーーー問題はエストだろう」 「エスト!?いっちーが来てるの!?」 やちるの瞳がたちまち輝く。 マイトこそ異にするが、やちるとエストは殊の外仲が良い。 「ああ。 ビルトとウリクルも一緒だ」 「あいつが来ると、戦いが増えるからな。 俺の刀も久々に出番がありそうだぜ」 「―――今回はどうだろうな。 剣聖夜一殿が警護についているとも聞く。 …だが、星団中の騎士が次の黒騎士を狙っていることには代わりない」 「いっちーの戦闘蓄積、すごいことになってるもんね! この子をまともに動かせるのはあたしといっちーくらいだもん!!」 やちるは外見こそ幼い少女だが、その実星団法に違反しかねない超級ファティマである。 別称をパルテノ。狂花の3女神のうちの一体で、MH制御能力は星団最高峰の3A。 主である剣八も天位を持つ強力な騎士だ。 ―――そして、ウルキオラは自分のファティマこそ連れ歩かないが…星団最強の剣聖である。 「…次の黒騎士は―――おそらく、奴だろう」 「ウル、心当たりあんのか」 「…ああ。 カステポーの狂騎士、市丸ギンかーーー MHシュペルターを持つ【背徳の騎士】グリムジョー・ジャガージャックだ」
「ではイヅルくん、修兵さん。どうぞお気をつけて」 亜麻色の長い髪が揺れた。横には兄である先代聖帝が佇む。 「―――ドラゴンの加護があらんことを」 バキンラカン帝国の聖帝はつい先日即位したばかりの、まだ年若い少女だった。 兄である先代聖帝のサポートを受け、なんとか執務をこなしている。 いつまでも手を振る彼女に別れを告げ、見送られた騎士二人は一路宇宙港へと向かった。 「羨ましいな、お前んとこの姫さんは美人で。 うちのひよ里と来たらがさつで傲慢で、御付の平子を困らせてばかりときてやがる。 ああ、けどもう織姫ちゃんも姫さんじゃねえか…」 「…いえ、僕もまだ慣れませんし。 よくまだ皇女、と呼んでしまいます」 バキンラカンの筆頭騎士で天位騎士、吉良イヅルは苦笑し目の前のMHドーリーを見上げた。 「ひよ里さん、元気ですか。リサさんと真白さんも」 「馬鹿野郎! 暴風三王女が元気じゃなかったら、世の中が引っくり返っちまう!」 修兵は心底呆れたようにぼやき、同じようにドーリーを見上げた。 ドーリーは半分空いた状態で、MHを格納している途中だ。頭部と肩の一部が覗いている。 「これがゼビア・コーター公の傑作MH、クルマルスシリーズの2番騎ヴァイ・オ・ラ・エンプスか。 こうして見ると壮観だな、やっぱり」 「はい。 僕も母から伝え聞いてはいましたが、800年経ってもエンジンも外装も見事なものですよ。 是非1番騎のクリツィアー・バイロン、3番騎ビブロスとも並べてみたいですね」 「そりゃいいな。―――その前に、俺とも戦うか?」 に、と笑われ、イヅルは慌てる。 「まさか!イオタ宇宙騎士団の強天位騎士の修兵さんとなんて戦えませんよ!!」 「まあ、これから彗王丸も貰うことだしな。 レッド・ミラージュのエンジンで組みあがってるんだ、かなりのMHになってる筈だ」 「でしょうね。 けど、カステポーにはもうひとつ…MHバッシュとエストも来てるじゃないですか。 エストは常の【エスト】ではないでしょうし、会うのもかなり困難でしょうが…会う価値はありますね」 「エストは黒騎士だけじゃなく、剣聖まで仮とはいえパートナーにしてるからな。 夜一殿のダブル・ヘクサグラム、重國殿のダムド・ストロークに要殿のクラッシャー・ブレード、春水殿のミラーにリンス殿のカルバリー・ブレード、剣聖ハリコン・ネーデルノイドのブレイクダウン・タイフォーン。 …ひよ里から聞いてはいたが、すごいもんだ。 通常のエストの戦闘能力ランクB1では、ブレイクダウン・タイフォーンに移るためのパラレル・アタックすらできない筈なんだが」 「ええ。―――今度の黒騎士、誰になるんでしょうね」 修兵は腕を組み、思案気に表情を沈ませる。 「―――エストは、バッハトマに取られるかもしれねえな。 …厳しいが、そういうものだ。 エストは自分にではなく、バッシュに最も相応しい騎士をパートナーに選ぶ。 それがあれをーーー星団最高のファティマたらしめているんだ」
to be contiued...
2007年02月23日(金) |
show must go on 3 |
短い上にまとまりが… まだキャラ紹介に留まっております。一護の出番はもう少し先です。
黒の綺麗な髪がウィンブルから覗き、明るい日差しを注ぐ太陽の中に散った。 プラチナカラーのロングボンネットはフードのように下がり、彼女の美しい顔を露わにしている。 アイスブルーのアイグラスが光を弾き、人間には在り得ない虹彩を放つ。それは彼女がファティマであることを知らしめるための規制でもある。 全身をアイグラスと同じ色のスーツ…通称【プラスチック・スタイル】と呼ばれる独特のスーツに包み、足元はファティマM型の様式として太ももまであるロングタイトブーツを履いている。 …彼女の名は、星団から与えられた称号で呼ぶならば『白のイエッタ』。 知らぬ者のいない、星団にたった六体の列記としたフローレス・ファティマ。 ―――名を桃という。 桃は強化プラスチック製の窓に手を沿え、ドーリーの外を見た。 カステポーが近づいている。速度を落としたドーリーから既にその町並みが見えつつあった。 「はい、桃!」 その鼻先に飲み物が降りてくる。桃が上を見上げると、満面の笑みを浮かべた背の高い女性が立っていた。 「あ、ありがとう乱菊さん!」 「どういたしまして。 長旅、疲れない?」 桃は飲み物を受け取り、口をつけた。たちまち冷たい果実の味が香りと共に広がる。 「全然大丈夫。でも、乱菊さんこそ大丈夫? いくら任務で星団中を飛び回ってるとはいえ、うちのマスターに付き合うのも疲れるでしょ」 「やーね、仕事だもの当たり前よ。 …というかマスター?何でそんな仏頂面してんですか」 「……」 マスター、と呼ばれても、彼は黙って目の前のコンソールに目を落とすばかりだった。 表情は見えないが、紫の半袖の上着と黒いショートパンツから覗く手足の細さは紛れもなくかなり幼い少年のものだ。 横に立てかけられた長い漆黒の剣が不釣合いな程、小さな体躯。 ただその視線だけが非常に険しかった。 「んも、マスター!」 もう一度呼ばれ、ようやく少年は振り返る。 「…うるせェな。聞こえてる」 低められた声と、その眼差しは強烈だった。全く外見にそぐわない。 だが乱菊はそれをものともせず、ぷい、と横を向く。 「呼んでんですから、いくら上司でもそんな無作法は許しません! ―――ったく、これからDr.浦原の新作MH、マイティシリーズを受け取りに行くってのに… 何の不満があるんですか」 「…不満なんかねェよ」 でも、と言い募る乱菊を制し、少年―――冬獅郎は席を立った。 「…あるとすれば、この姿で戦場に立つことだろうな。 何しろ後30年は元に戻らないときてる」 「マスター…」…」 表情に影が落ちた二人を見、彼はまた背を向けた。 「…急ぐぞ。 約束の刻限に遅れちまう」 …少年の名を、日番谷冬獅郎、という。 幼名をワルツ・エンデ・バビロン5。デルタ・ベルン星にあるバビロン王国の国王で、天位騎士。事実上星団最強の騎士だ。 …彼は他次元からやってくるオーバーロード、サタンと唯一互角に戦える力を持っており、生身でMHを吹き飛ばすほどの剣聖剣技、M.B.T.をも使いこなす。 …その力が示す通り、勿論―――彼は人間ではない。 遥か昔、星団全てを統一していた超帝國よりも前、モンソロン大帝の時代よりも更に前―――それは神話の時代にまで遡る。 ドラゴンと共に存在する、ジョーカー星団の守護者。 カラミティ・ゴーダース皇帝。 彼を負かした事があるのは、かつて襲来した魔王タンツミンレだけだ。
…彼は物語の始まりにして、全ての終りを告げる。
to be contiued...
*やば、名前間違えたので直しました!
2007年02月22日(木) |
show must go on 2 |
「…では兄様、黒のエストと逢ったことがおありなのですか!?」 「…ああ。最も、私がエラルド島にいた頃の話だからーーー随分と前になるがな」 カラミティ星に連綿と続く星団最強の軍事国家、フィルモア帝国。 王が先陣を切って戦う勇猛な国家として名高く、20以上ある王家の中でも歴代皇帝の半数以上が【火】を戴くフィルモア王家と【水】のレーダー王家どちらかから輩出されている。 国家騎士団はクラウン騎士団をはじめとする各種騎士団3990騎と、その中でも選ばれた90名にしか騎乗する事を許されない星団3大MH、サイレン90騎を有している。 その首都プロトン郊外の王宮地下には、更に選ばれた皇帝を守護するたった四人の近衛騎士団アルカナ・ナイツ専用のハンガーが存在している。 正面には彼ら専用のアルカナ・サイレンが整然と並ぶ。 そして中央奥に格納されているのは、フィルモア帝国の旗騎MH二騎だった。 ハイランダー。皇帝代理騎士とも呼ばれ、しばしば皇帝自身を差す事も多いこの国のエースヘッドライナーの別称だ。 今フィルモアにハイランダーは二人いる。 皇帝騎プロミネンスを駆る現皇帝ダイ・グ・フィルモア5と、その妹でMHネプチューンを駆る姫の事だ。 そのヘッドライナーが二人並んでハンガーで話をしている。 少女―――ルキアは顔を紅潮させ、嬉しそうに兄と向き合っていた。 対する兄、幼名白哉、現フィルモア皇帝も表情はわずかに柔らかい。それは妹の前でのみ見せる顔だった。 「すごいです、兄さま!! 私のクラトーマも勿論ですが、エストは別格! 今の4代目黒騎士、志波海燕殿も相当の腕を持つとお聞きします!! 是非手合わせをーーー」 「…ルキア。 残念だが、それは叶わぬだろう」 「…え?」 白哉は視線を上げ、険しい表情でプロミネンスを見上げた。 「…もえぎ騎士団からの情報で、黒騎士殿が天位騎士と戦って相討ちになったそうだ。 ブラックナイトとエストは回収され、Dr.黒崎のメンテナンスを受けてから後、またカステポーに降ろされるらしい」 ルキアは言葉を失い、動揺を隠せなかった。 エストは己のクラトーマと同じフローレス・ファティマだ。 中でも今の黒騎士とエストの仲は最高と言われ、自分も戦ってみたいとずっと思っていた。 「…あのブラック・ナイトが…」 「…ブラック・ナイトは負けぬとでも、そう思っていたか」 白哉は嘆息し、それきり目を閉じた。 「…愚問だ。 ならばとっくの昔にエストのリソース・パーソナリティシステムなど崩壊しているだろう。 …それを言えば、ヒュートランの【自己修練プログラム】に少し、似ているかもしれんな」 「…兄さま…?」 「…死なぬ者など、神以外にはいない。 どんな騎士も必ず死ぬ。…だからこそ、永遠に焦がれながらーーーエストは主を探し続けるのだ。 永遠にな」
「…おんや浮竹。 こんなとこで油売ってていいのかい」 中立地帯カステポーの一角、ヴァキシティにある知られざる酒場、【ワックストラックス】。 ここは元イオタ宇宙騎士団の団長で、今は引退してマスターをやっているジョルジュ・スパンタウゼンによって切り盛りされている。 星団中の騎士たちが集まり、情報を交換し合う中立地帯ならではの店だ。 のんびりとした目の前の男の口調に腹を立てるでもなく、浮竹十四郎はグラスを手に取った。 琥珀色の液体が揺れ、からん、と氷が小気味良い音を立てる。 「いいんだよ。俺は修行中の身だし、クバルカンにはスパンダ法王も烈もいる。 俺はむしろ斥候みたいに、こうして国々を回って情報収集に努めるのが役目だ」 「【慈悲の法典神官長】卯ノ花烈ね。彼女のカーディナル・バング…そりゃ最強だろうけどさ。 …なんなら浮竹、修行ついでにいいもん見てくかい」 「…いいもん?」 「そ。七緒ちゃん、君も逢いたいだろう?」 「…はい。 騎士の皆さんはもちろん、私たちファティマにとってもあの方はーーー特別ですから」 「???一体何のことだ?」 ますます混迷を深める十四郎に、黒髪の男は含み笑いを漏らした。 「…ファティマ・エスト。 Dr.黒崎の処女作で、MHマイトルミラン・クロスビンとの共同作品。 星団で唯一のMHとの連携システム、シンクロナイズド・フラッターシステムを搭載するも、彼女と名MH、バッシュ・ザ・ブラックナイトを巡って多くの騎士が争い命を落とした。 その後彼女自身も精神崩壊寸前まで追い詰められ、Dr.黒崎は苦肉の策で精神補正プログラム【ファンタム・プログラム】を書き込む。 ―――その過程で突然変異が起こり、全制御解除の【シークモード】及び主を自ら探す【リソース・パーソナリティシステム】が生まれ、今に至る」 「…それが、どうした? 今更教授されんでも、そんな事は星団の人間なら誰でも知っている」 「…今ね、来てるのさ。 エストが、Dr.黒崎とーーー妹たちと一緒に」 十四郎は驚き、七緒の顔と目の前の人物―――男爵を名乗る京楽春水を見つめた。 「…七緒、本当かそれは?」 「はい。 ついでに言えば、ブラックナイトも今ドーリーと一緒にカステポー郊外のハンガーに入っていますから」 「…そうか、それならーーー是非、見てみたいもんだが…」 徳の固まりとはいえ、やはり十四郎も根っからの騎士であるらしい。 春水は笑い、コートに手をかけて席を立った。 「じゃあ、行ってみるかい?」 「…京楽?」 「僕ねえ、Dr,黒崎とは面識があるんでね。 ついでに簡単なケミカルもしてもらおうかな、なんて思ってさ。 繋ぎつけといた訳」
to be contiued...
2007年02月19日(月) |
FSS日一です。ひいい…! |
い、石は投げないで…!! 書いてというありがたい申し出が半端ないため、 か、書いてみました…。 書下ろしが終わるまでどうぞお付き合いいただけると嬉しいです。 ちょうど本編に海燕が出てきたので、ややかぶった感が(笑)しなくもないですが…。
それと、はじめに言っておきます。
予備知識のない方にはかなり辛い連載になると思われます。 嫌な方はどうぞ読み飛ばしてください。 もし、少しでもFSSを好きになってくださって、見てみたい!という方は こちらを参考にされるとよろしいかと…。
FSS相互データベース
ここを読んでいただければなんとか分かるかと。 ディープなファンの方には構成等、至らない点もあるかもですが お付き合いいただけると嬉しいです。
ちなみに吉井の最愛はこんな感じで↓



わっかんねーって!(爆笑) では本編をどうぞ!!!
F.S.S. Show must go on epi.1
「一護…すまねーな。 お前のこと、最後まで守ってやれねえらしい」 海燕は腹を抑え、ブラックナイトの胸部コクピットのハッチを開く。 コントロールデバイスから跳ね返ったバックラッシュの衝撃は海燕の左上半身を砕き、更に斬り付けられた胸部装甲の裂傷は中のヘッドライナーにまで及んでいた。 身を乗り出すようにして、海燕は身をフローティングユニットに横たえた。 無残な血と肉とを晒しながら、ぼんやりと空を見上げる。 涼しい大気に噎せ返る血臭が漂い、海燕は込み上げる嘔吐感に更に血を吐いた。 「マスター!」 一護はメインコンソールから這い出し、底面のシーリングハッチを開けた。 風が吹き込むのも構わずプロムナードを降り、下にいるマスターの元へと降りる。 敵方のMHは大破し、目の前でもうもうと黒煙を上げている。おそらくは騎士もファティマも脱出できず、生きてはいないだろう。 それでも…相討ちとは言えないまでも、こちらの損害も決して軽いものではない。 星団に名高いMH、バッシュ・ザ・ブラックナイトも傷を負い、膝を大地に折っている。 「マスター!…ひっ」 一護は海燕の怪我に言葉を失った。 骨が見え、出血がコンソールに飛び散っている。一目で重傷と分かった。 …騎士の生命力なくば、即死でもなんらおかしくはない。 「てーーー手当て…っ!」 一護の手を押さえ、海燕は力なく首を振った。 もういいと、光を失いつつある目が告げている。 けど、と一護は顔を歪めた。己のマスターをどうして見殺しになどできようか。 「いいって…一護。 自分の限界は、俺がーーーいちばんよく、分かる」 一護は嫌だ、と首を何度も横に振る。 ―――もう何度も、こんな事を経験してきた。主を失うたびに一護は父の元に戻り、ケアを受けーーーまた当てもない旅を続けるためにカステポーに降り立つ。 ダムゲート・コントロールを受けるファティマに、それを厭う感情は微塵も浮かばない。 ただーーー疲弊していく精神をそれと思わずに、精神崩壊をゆっくりと引き起こす。 今回の主とはもう、30年近い付き合いだった。それだけに一護の精神が受ける衝撃も大きい。 一護のヘッドコンデンサがちかちかと明滅した。 頭が痛い、と信号を告げる。それから逃れようと、一護は海燕の戦闘服を掴んだ。 「もう…俺――――壊れ…っ、」 …壊れかけている。 海燕はヘッドコンデンサに瞬く赤を見て、ああ、と深く嘆息した。 一護の手をしっかりと握り、苦しい息の中で笑ってみせる。 「…諦めんな、一護。 ―――お前はずっと、今まで探してきたんだろ? こいつと一緒に、永遠に…そう、仕えられるやつを、さ。 そんなやつーーーいるわけもねえのに、因果なもんだ…っ」 「う…ーーーっ、マスター…!」 一護は更に激しさを増す頭痛に喘いだ。 「…そうだな。今のお前は、辛いよな…。 …一護。さよならだ。 黒の、一護。 【次の主を探せ】」 海燕が手を翳す。 ヘッドコンデンサがマスター認証を解除し、ファンタム・プログラムが起動する。 シークモードに移行し、一護は『ブラック・ファッティース』へと切り替わった。 一護の全身から力が抜ける。 海燕は最期の力を振り絞り、笑った。 「次の黒騎士が、最後になる…と、いい…な………」 手が底面に落ち、青い双眸はゆっくりと閉じられた。 一護の呻きが誰もいなくなった戦場に響く。 「…海燕…っ!!!」
ジョーカー太陽星団。 4つの太陽系とそれに付随する5つの人類生存惑星、それに1500年周期で巡ってくる第5の太陽系、スタント遊星を持つ。 星団には人種差別も宗教もなく、発生する戦争は須らく領土と人民との獲得のために行われる。 よって破壊が目的ではなく、戦争時には一般市民は避難勧告を受け安全圏内に退避する。 ここで戦うのが戦争の全権代理人である【騎士】と【ファティマ】、そして彼らに制御される戦闘兵器【モーターヘッド】だ。 星団の人々は皆前世紀に存在していた【超帝國の騎士】の血を持っている。 それらは劣性遺伝子となり、20万人に一人の確率で目覚め【騎士】となる。 その中でもMHを持ち、ファティマを有して戦うものたちをヘッドライナーと呼ぶ。 但し、MHの力は桁外れで、作られた当初は騎士であっても動かすのが精一杯でとても戦闘兵器と呼べるものではなかった。 そのため、騎士の力だけでは発揮しきれないMHの能力を引き出すために生み出された、コントロールを補佐する人工生命体がファティマである。 正式名称ファティマ・ファッティス。 身体の反応速度や筋力は騎士に準じ、スパコンなど軽く凌駕する桁外れの演算機能、豊富な知識、無限に近い寿命と環状遺伝子による老いることのない肉体を備える。 人間によって生み出されながらも、人間を越える生命体であるファティマには、それ故に数多くの制限が星団法によってかけられている。 その中でただひとつファティマに認められた権利は、パートナーとなる騎士【マスター】を選ぶ事だけである。 理由は簡単で、ファティマといえど感情と意志を持ち合わせている。彼女らと騎士との相性でMHコントロール能力が大きく左右されることがわかったためだ。 彼女たちを騎士の側からは選ぶことができない。 故に騎士は一般人から羨望と憧れの対象でもって見られている。 星団最初のFFは4体おり、全てが最初の騎士、ナッカンドラ・スバースのために作られた。 彼の死後、あくまで人に混じり騎士に仕えつづけることを選んだインタシティ。 記憶素子を植え替え、体を変えて【純血の騎士】の血に仕え続けるフォーカスライト。 時が来るまで眠りについたS.S.L.とニーヴ。 彼女たちを全てのフォーマットにして、その後のファティマが作られていった。 ファティマの数も増えはしたが、絶対数は全く足りておらず彼女らを娶れない騎士も多い。
その中でファティマとして最高の栄誉を持つ、フローレス・ファティマと呼ばれる6体がいる。 まず一般の騎士では一生お目にかかれない、生きた伝説のファティマたちだ。 彼女たちには全て、彼女たちを象徴する色がつけられている。 ブルー・メガエラ。 ガーネット・アウクソー。 ラ・クラトーマ。 白のイエッタ。 湖のオーハイネ。
そして、―――黒のエスト。
to be continued...
2007年02月16日(金) |
おおう…予約フォーム設置しました。 |
頑 張 り ま す
っていつも言ってる(笑)
うん!書き下ろし少しずつ書いてますので、皆さん待っててくださいね!
パソコン無事に帰ってきました…(失笑) 普通絶対に持ち込まないし忘れないだろうというところに置き忘れ! 「えっ、パソコン忘れたんですか!?」
係りの方…ええそうですが何か?(逆切れかよ!)
どうでもいい話ですが。 プチ旅行に行っている間、地元でどかんと雪が降ったらしく
荷物が全く動いてませんでした!(笑えねえ)
はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは。
いい日に休んだよ、私…。
それと、どろろを観ました。 結構おもしろかった…って
しまった!デスノのDVD…!!!!
ぎゃああ!お金ないわー。 来月になれば満期の保険返ってくるのに!(ま、ちょっとだけですけど)
映画のケンイチくん、マジで萌えなんです…。 かわいすぎる。 ラストもだいすきです。
あー明日仕事に行かないで更新したい。(笑) 社会人って大変ですよね。もう何年もやってるけど、 未だに働いているという実感は薄い…。 結婚したら何か変わるのでしょうか。 週末婚希望ですがどうですか(誰に!?)
…ま、こんなとこ見てるはずがないんですがね。 私が同人誌作ってるのも知ってますしね。 「活字は一文字も読めねえ」ってな人ですが。やつもブリーチを読んでいる…(笑)ジャンプっこですから。 冬獅郎話でもしてくるか…。
しばらくぶりです。 プチ旅行に行っていて更新ストップしてましたごめんなさい…。
しかもパソコンを某所に忘れて来ると言うなんたる失態。
予約フォームも更新もメールも明日でス!
ごめんなさーーーーーい!!!!
そろそろ愛用の下地がなくなってきたので、買おうかな〜と思って 何気なくサイトを見ていたら
キオラのリキッドベースシアーベージュとプロテクト&ベースが廃盤になってた…!!!!!
…どうやら情報が遅いようですね、自分。 というかこれがないと化粧できない!ってくらい好きなのに〜!! リキッドの方はカバー力はそんなにないけど、とにかく伸びが良くて持つんです…高いけど一年以上持ってるし、コストパフォーマンスもいいんです。(消費期限は…?) 下地と合わせて使うと、一日化粧直しいらないくらいで。 すんごい楽だったんですよ〜!!!おいこら資生堂!(超失礼)
ううう…本当に困る。 ネットで買うか…?ただ下地、結構すぐなくなるんだよなあ…
今ECMかローラメルシエかヘレナにしようか悩み中。 ECMは下地いらないらしいけど、クリームファンデ高すぎるし。 ローラは買っても近くに店がない!! ヘレナはあるけど入れ代わりが早いから余計廃盤に遭いそうだ…
クレド、昔はかなりこっくりしすぎて嫌だったけど今はもしかして いいかもしれない。
キオラのばかーーーーー!!!!(だから…)
あ、そうそうこれは言っておかねばと。 今日中に水色話を終わらせて、合同誌の書き下ろしに入ります。 うーん…総集編は仕事の関係もあって、延期になるかもしれません。 二冊は今の感じだと結構きつい…と判断しました。
その代わり、書き下ろし増やして合同誌を240pくらいにするかもです。 まーた値段上がるなあ…。
今回はデータ入稿になると思いますので、 たぶん締め切りが(印刷所と打ち合わせしてませんがまだ)3・10あたり…。
サイト更新おっつかなくなるかもしれません。 その間は日記でぱかぱか更新します。
まずは【灰色の詩】シリーズで、2007年ブリーチカレンダーとイラスト集話でもやります。(つまり、日一で一緒に映ってるものの撮影秘話とか…そんな感じで。)
冬獅郎、脱いでないのでわからないんですが…
たぶん傷あります…よね?藍染に斬られた傷。 一角とかもあるんだし、一護だって鎖結残ってますよね。
ね。といってみる(笑)
寝すぎて眠いのかわかりませんが、 帰ってくるともう電池が切れたように眠ってしまいます…。 アップ自体は会社の昼にノートパソコン持ち込んで(会社のPCは 本社登録IDつきで、データを社外に持ち出せないようCDドライブが 凍結されてます。よってフラッシュメモリも使えない…) ぽちぽち打ってますので更新はなんとかできるのですが。
メール返すの遅いんです…。 ごめんなさいごめんなさい!! ちゃんと全部読んでるんですが、気長にお待ちいただければ…。
とりあえず今7日の一時近くなのですが、 あまりにも眠いので一旦寝ます。 で朝早起きしてメール返して会社に行こう…。
月初から10日まで一日しか休みないけどね! そして今閑散期ですので微妙に暇…。 暇って嫌いだ。眠くなるじゃないか! 明日はやることがわんさかあります。フルメンバー出勤では、 こっそりワード打ち込みもできまい…しくしく。
とりあえずカーディガンズを聞きながら。
そうだ、ジャンプ…おいおい。 チャドを何回同じ目にあわせるんじゃ! 頭いい設定なのに、学習能力のないパワー担当みたいじゃん! チャドと一護の関係ってすごく好きなのですが。 3巻を見返して、水色が一護を迎えに来るシーンを見まして。 うっかり現世組に萌えたので、新作のお題にも出してみました。 ホントは啓吾でもよかったんですけどね! みづほまで出てきたらギャグになってしまう(笑
というわけで。 あの似非ハートウォーミング作品、 しばらくお付き合いくださいませ…。 終わったら書き下ろしと編集作業に入るので、日記でまた【花咲ける〜】の続きでも書きたいなと思います。
2007年02月03日(土) |
エヴァ熱高揚につき、コミックスを買ってみました。 |
カヲルくん性格違ぇよ!!
と、漫画を見て思いました。 でもこっちのほうがいいかなーなんて。 しかしコミックスの出る速度が永野護並なんですけど大丈夫ですか!?
…まあ、永野先生よりは随分マシです…。 ゴチックメードなんか作ってないで
FSSのアニメでも作れっての!! デザインズの2はどうしたんだよ!!!
ええ。ファンの叫びだと思うんです…。 歳ばっか取ってるじゃんか! 早くマジェスティックスタンド進めようよ…。 もー。
そうそう、今日はマトリックスでしたね。 久しぶりに観ましたが、難解ですね。 ね小松! 吉井的には一作目でソースが見えるようになって、 三作目でソースを書き換えられるようになったんだと思ってますが… どうなんでしょう。
個人的には石田彰ボイスが聞けたことと、 ミフネ船長に号泣、ナイオビと姐さん軍団かっこいいー! と、それに尽きます。
ああ、鰤26巻も買いました。 小松!ルピって誰だかわかったでしょ?(笑) 吉井の地域ではまだウルキオラ出てないんですが、 声…ゲームが浪川さんだったのでテレビもそうだと思ってます。 久しぶりに聞くなあ。 アナキン以来ではないだろうか(ええー) とかってゆってると、SW読みたくなる…。 エピソード3のノベライズはマジで!良作です。 長いので暇つぶしにはもってこい。
朝、出勤前にCMでエヴァンゲリオンが流れました。 フィールズのパチ台ですけどね。なつかしいわ!と思って一人感慨にふけっておりました。
あれはもう10年以上前なんですね。 吉井はあの頃、ちょうど主人公たちと同い年でした(確かね) あの当時の熱狂ぶりは今でも鮮明に覚えています。 こちらは地方なので当然リアルタイムではありませんでしたが、 テレビ局の英断なのか朝、しかもそれほど本放送と遅れなくやってくれていた気がします。 残念ながら当時はよく意味が判らなかったのですが(当たり前) 今見ればだいぶ違いますね。 先日劇場版を観る機会がありまして、いや素直に感動しました! 流石一大ムーブメントになっただけのことはありました。
今でこそ綾波によく似たキャラがたくさんいますが、あれは当時では 斬新なことこの上ありませんでした。 ツンデレのはしりはアスカだと思う…。
そして同人界に巻き起こしたセンセーションも筆舌に尽くしがたく(笑) 女性向け男性向け問わず! そもそも煙のないところに煙を立てて楽しむ腐女子たちが
煙どころかオフィシャル!?
というので度肝を抜かれたカヲシンカヲ(あえてリバも入れてみました) 歌はいいねえ。
石田ボイス! 未だに思い出せますね…。
お世辞を抜きにしても、エヴァの女性向けはとてもレベルが高いです。 未だ手放せず、後生大事に持っている同人誌が一冊だけあります。 捨てられない…!あれだけは墓まで持っていきたい…!! 表紙かなりぼろぼろですけれど。
そして久しぶりにネットサーフィンしてみれば。
数年前好きだったサイトさんがまだ小説書いていらっしゃるーーーー!!! (狂喜乱舞) お手紙出したことはありませんが(こら) あの方がいなかったらサイトやってないんじゃないかと思います吉井!
リンクはりたい…でもでも。 エヴァなんてどこにもないしな、このサイト。 自分だけブクマでいっか…。
↑数年前というのは勝手な自分的マイブーム期のことです。 なんでって…スパロボにエヴァが初参戦したあたり…(誰もわかんねえって!!) エヴァ、愛はあるんだけど使えない…アンビリカルケーブルで移動力ないんだもん! 暴走すると修理費25000だし!!! そしてその頃、ガンダムWも初参戦したのでした…。 こまっちゃん、五飛まだ好きですか?(笑)
…て、いうか。
シンジたちより今、ミサトさんたちに近いよ…!!!(歳ね) アスカにおばはん呼ばわりされちゃう。(笑)
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