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富岡製糸場の世界遺産決定 国内18件目「日本近代化の鍵」

富岡製糸場、世界遺産へ 富岡製糸場空撮
世界文化遺産に登録が決まった富岡製糸場
Photo By 共同 

 カタール・ドーハで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は21日、各国候補の登録可否を審議、日本政府が推薦した「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)の世界文化遺産登録を決定した。国内18件目の世界遺産で、近代産業遺産は初。ユネスコ諮問機関は「19世紀末期に養蚕と生糸産業の革新に決定的な役割を果たし、日本が近代工業国に仲間入りする鍵となった」として登録を勧告していた。

 「日本のものづくりの原点」とされる富岡製糸場は、繰糸場など明治初期の建造物が良好な状態で残され、地元や旧所有企業の熱心な保全、啓発運動が実を結んだ。

 構成施設は、官営工場として1872(明治5)年に設立された富岡製糸場と、近代養蚕農家の原型「田島弥平旧宅」、養蚕技術の教育機関「高山社跡」、岩の隙間から吹く冷風を利用して蚕の卵を貯蔵した「荒船風穴」のいずれも群馬県内の4カ所。

 政府は2007年、世界文化遺産の国内候補である「暫定リスト」に記載、昨年1月に正式推薦した。「高い品質の生糸を大量生産し、世界の絹産業の発展と、消費の大衆化をもたらした」と世界的な価値を訴えていた。

 国内では昨年の「富士山」に続く登録で、日本の世界遺産は文化が14件、自然が4件となる。政府は15年の世界遺産委員会で「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県)の登録を目指す。

[ 2014年6月21日 17:23 ]

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