【W杯】列島沸騰!ザック日本試合中、静岡の交通量激減
◆ブラジルW杯第8日 ▽1次リーグC組 日本0―0ギリシャ(19日・ドゥナス競技場)
サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の日本―ギリシャ戦が行われた日本時間20日午前、平日の通勤・通学時間帯にもかかわらず、全国各地でパブリックビューイング(PV)が行われるなどザック・ジャパンへ懸命の声援が送られた。“サッカー王国”として知られる静岡県では国道の交通量が試合中に最大8%も減少。試合前後には最大11%増加する現象も発生した。
やはり静岡はブラジルばりの王国だった。県民のサッカー愛が交通量の数値となって表れる形となった。
国土交通省静岡国道事務所は20日午前0時から正午まで、県内を東西に横断する国道1号線の6地点(三島市、富士市、静岡市、藤枝市、磐田市、浜松市)でトラフィックカウンター(交通量自動計測装置)による車両交通量を測定した。
すると、ギリシャ戦が行われた午前7時~9時の時間帯は、全6地点で交通量が減少した。最大の減少率を記録したのは、日本代表主将MF長谷部誠(30)の出身地である藤枝市。通勤時間帯にもかかわらず、平常時と比較して8%も通行車両が減った。
反対に、試合前(0~7時)と試合後(9時~正午)は交通量が増加した。ジュビロ磐田のホームタウンである磐田市で最大の増加率11%を計測した。キックオフ前に勤務先に移動したり、テレビ観戦し、試合終了を待ってから出勤した人が多数いた影響とみられる。
小森和弘調査課長は「次のコロンビア戦は午前5時キックオフなので、どう増減するか再び調査します」としつつ「決勝トーナメントに進出して盛り上がった場合はどうなるか、というのも正直気になるところです」と吐露。ザック・ジャパンが起こす奇跡の副産物に期待を寄せている。
静岡県は長谷部の出身校である藤枝東高の初代校長が1923年の学校創立時に校技としたことからサッカーが普及。小学、中学、高校、Jリーグまで各世代で全国制覇を成し遂げるクラブが誕生し「サッカー王国」と称される。