2014年06月21日

◆ 都議会セクハラ発言(その真相)

 都議会でセクハラ発言(というより野次)があった。実は、ここには謎がある。そして意外な真相も。

 ──

 これは、あちこちで話題になっているが、下卑た話題なので、本サイトにはふさわしくない。だが、よく考えると、「謎」があり、「意外な真相」が透けて見える。そこで、名探偵の登場が必要となるので、本サイトでも書くことにしよう。

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 都議会でセクハラの野次があった。次に記事がある。
  → ハフィントンポスト

 動画もある。野次を聞いたときは、くすりと笑ったが、あとで泣いてしまったのだ。





 これについて、各界から批判が上がっただけでなく、外国からも批判が上がった。
  → 都議会ヤジ:女性蔑視、海外に波紋(毎日新聞)

 一方で、逆張りふうの発言もある。
  → べっぴんさんだし
  → 男と別れて慰謝料 1500万円を取った女性だし

 こういう理屈で、野次への批判を、逆批判している。それでもって、多くの人々から大攻撃を受けるハメになっている。
  → はてなブックマーク

 尻馬に乗って、馬鹿をさらす人まで出る始末。
  → 天木 直人 | 外交評論家

 さて。こういうふうに尻馬に乗る人まで出て、大騒ぎになっているわけだが、私はもちろん、「そんなことは私の関知するところにあらず」という態度であった。下卑たことは私の担当ではないので。

 ──

 しかし、である。ここに一つ、謎が生じた。
 「男と別れて慰謝料 1500万円とは、どういうことか?」
 これは謎だ。
 そもそも、男女の別れでは、慰謝料というものは原則として発生しない。愛しあって別れたとしても、それはただの自由恋愛である。
 固定的な愛人関係にある場合には、「手切れ金」を払うことはあるが、それは、法律的に認められたものではなくて、「金持ちが面倒を避けるための口ふさぎ料」みたいなものにすぎない。彼女の場合は、そういうわけではあるまい。
 考えられるとしたら、婚約解消だ。しかし、その場合も通常は、せいぜい 300万円程度である。多くても 500万円だ。これ以上の額を要求しても、裁判所が認めてくれないはずだ。女が要求したならば、男が裁判所に訴えて、大幅に値切ることができる。1500万円というのは、とうていあり得ない。
 ではどうして、慰謝料 1500万円が発生したのか? 
 これは、大いなる謎だ。

 ──

 そこで、名探偵の出番となる。ひげもじゃの名探偵が出現して、こう推理した。
 「そんなことは論理的に考えればわかります。法律的には、せいぜい 300万円程度。なのに 1500万円を払ったとしたら、女が払わせたのではなくて、男が喜んで払ったんですよ」
 それを聞いた人は驚く。
 「え? ビッチが無理やり払わせたんじゃないの? 男が勝手に払ったの?」
 「そうです。それ以外に、あり得ないでしょう」
 「でも、どうして?」
 「そこが推理の働かせどころです。男が喜んで大金を払ったのは、なぜか? 理由は一つしか考えられません」
 「何?」
 「愛です」
 「愛? 変だぞ。愛があるなら、別れないはずだろ」
 「いや。そうとは限らない。愛があっても別れる場合が、一つだけあります」
 「何?」
 ヒゲもじゃの名探偵は、ヒゲを撫でたあとで、こう答えた。
 「不妊です。つまり、女が子供を産めない体である場合です」
 「というと、どういうこと?」
 「たぶん、女が子供を埋めない体であることが判明して、男と女はやむなく別れたのでしょう」
 「説明してくれ」
 「男と女は愛しあっていた。婚約をした。ところがあるとき、女は子供を産めない体であることが判明した。その理由はわかりません。卵巣腫瘍かもしれない。卵管閉塞かもしれない。中絶の後遺症かもしれない。……理由はいろいろあるのでわかりません。しかしとにかく、不妊の体質であることが判明した。そこで男と女は、やむなく別れることになった」
 「婚約解消したわけ?」
 「そうです」
 「そんなことをされた彼女は……」
 「すごく苦しんだでしょうね。女としての出産能力を失っただけでなく、最愛の男性をも失った。人生が真っ暗になった。結婚することもできないと覚悟した」
 「そうか! だから都議会では……」
 「野次を聞いたときは、くすりと笑ったそうですね。反射的に笑ったのでしょう。しかしそのうち、自分のつらい人生のことが思い浮かんで、耐えきれなくなってしまったのでしょう。それで、こらえきれずに、涙が出てしまったのでしょう」
 「ということは、あの野次は……」
 「冗談になっていなかったのです。野次を飛ばした人は、『美人なんだから、いつでも結婚できるだろ。さっさと結婚しろ。そして子供を産め』というつもりだったのでしょう。特に悪意もなかったのでしょう。冗談を言ったつもりだったのでしょう。……しかし、冗談にはなっていなかったのです。不妊の女性に向かって、『子供を産め』と言っていたのです。とうてい結婚できそうにない人に、『結婚しろ』と言っていたのです。これほど残酷なことがあるでしょうか?」
 「………(無言)………」
 「以上のことは、推理です。真実だという証拠はありません。ただし、十分に可能性があるのです。そして、それがもし真実だとしたら。……そのことについて、よく考えてもらいたい。そう私は思うのです」
 「ふむ。わかりました」
 「わかってくれましたか」
 「ええ。毎度毎度、すばらしい推理ですね。感心しました」
 「いやいや」
 「あともう一つ、わかりました」
 「というと?」 
 「すばらしい推理を働かせて守ってあげるけど、その守る相手は、いつもいつも、美人ばっかりじゃん」
 「それを言っちゃダメです」
 




それを言っちゃおしめえよ



 
posted by 管理人 at 23:59 | Comment(0) | 一般(雑学)2 このエントリーをはてなブックマークに追加
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