ホールアウトし笑顔を見せる橋本(共同)=パインハースト・リゾートで
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◇全米女子OP<第1日>
▽19日、米ノースカロライナ州パインハースト パインハースト・ナンバー2(6649ヤード、パー70)▽晴れ、気温35度、弱風▽賞金400万ドル、優勝72万ドル▽156選手
【パインハースト(米ノースカロライナ州)テッド・ムース】アマチュアで初出場の16歳、橋本千里(愛知・ルネサンス豊田高)が、昨季の国内ツアー賞金女王・森田理香子(24)=リコー=とともに第1ラウンドを73で回り、33位につけた。第1日は雷の接近で途中サスペンデッドになり、30人が第2日朝に残りのホールを消化した。世界ランキング1位のステーシー・ルイス(米国)が67で首位、1打差にミシェル・ウィー(同)が続いた。引き続いて第2ラウンドを行う。
第1日にプレーを終えていた16歳のアマチュア、橋本が第1ラウンドの日本勢最高位につけた。151センチの小さな体は世界のトッププロたちの間に入るとひときわ小柄だが、「スタート前は緊張したけど、回っているときはそんなに思わなかった」と気持ちはビッグだ。
前週の全米オープンから約900ヤード短くなったとはいえ、男子の強豪選手たちを苦しめたのと同じコースで踏ん張った。インスタートの前半は2つボギーが先行。だが、折り返してアウトに入ると、3番パー4で120ヤードの2打目を9番アイアンで4メートルに乗せて初バーディー。6番パー3では6メートルのパットを沈めてイーブンに戻した。このころから現地のテレビでも「日本からやってきたアマチュア選手が頑張っている」と中継で紹介され始めた。
8番で寄せミスからダブルボギー、9番は50センチのパーパットを外して最終的には3オーバーとなったが「スコアは割とまあまあ。(全体的には)80点ぐらいかな。マイナス20点は最後の2つです」と笑顔でコメント。あまりの暑さに熱中症気味で、ラウンド後も顔は真っ赤になっていたが、現地報道陣にも堂々と受け答えした。
予選を通れば、予定している24日からの日本女子アマ選手権に出場できなくなる。だが「きょうのことは忘れて、一打一打、自分のゴルフをしたい。決勝に行って強い選手と回りたい」と意気込む。世界最高峰のメジャー大会で名を上げれば、日本で吹き荒れるアマチュア旋風が世界レベルであることを証明できる。
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