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外国人観光客「和式WC」困った 使い方分からず、トラブル続発

京都新聞 6月21日(土)14時49分配信

外国人観光客「和式WC」困った 使い方分からず、トラブル続発

 訪日外国人が増える中、京都市内の観光地で公衆トイレの和式便器がトラブルの種となっている。使い方が分からず、便器の前後を間違えたとみられる見慣れぬ汚れに、周辺の住民や清掃業者が困惑している。洋式への改修は予算の制約から進まず、市は案内板で注意を呼び掛けている。
■京都市 洋式改修も予算制約…
 市まち美化推進課によると、管理する公衆トイレ76カ所のうち44カ所には和式トイレしかない。清掃業者の話では和式便器前方のドーム部分が汚れているケースが目立つといい、「ここに座る外国人が少なくないのでは」と推測する。使った紙は便器に流さない習慣を持つ国もあり、便器の外に紙が散乱していることもしばしばだ。
 京都市国際交流会館(左京区)で、ウクライナから京都に移り住んで14年になるという女性(37)に聞くと、「欧米人なら、どこかに腰掛けて用を足すという前提で考えると思います」。市国際交流協会の岡本昌也さん(50)は、「日本人用に設計されたトイレのサイズがそもそも、外国人に合わないのではないか」と指摘する。
 市は洋式へと順次改修を進めているが、資金面から「年に1カ所か2カ所が精いっぱい」なのが実情だ。このため、昨年3月から観光地付近にある和式トイレに英語とハングル、中国語による案内板を設置し、中腰の姿勢で用を足す絵とともに「備え付けの紙を流す」「便器に接触しない」などの注意を記し、和式便器の使い方に理解を求めている。

最終更新:6月21日(土)14時49分

京都新聞

 

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