ナタル=中野寛、斉藤佑介
2014年6月21日01時36分
サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、19日(日本時間20日)のギリシャ戦後、日本サポーターの一部が観客席に残ったごみを拾い集めた。初戦のコートジボワール戦の際に世界的に称賛された行動。青いごみ袋は、応援の際に膨らませて掲げていたものだ。
ブラジル・ナタルのスタジアム。大阪府泉大津市の会社員岩下千夏さん(39)は、ごみ袋を片手に「試合結果とごみ拾いは別」。千葉県浦安市の会社員高石由美さん(35)も「試合はモヤモヤがたまったので、ごみ拾いですっきりさせたい」と話した。その姿を写真に撮る他国の観客もいた。
青いごみ袋は、主要なサポーターグループが持参するよう呼びかけた。4年前の南アフリカ大会では、応援用に青や白の風船を持ち込めたが、今回は禁止されたための代わりという。
コートジボワール戦後、地元紙フォーリャ・デ・サンパウロ(電子版)は「試合には負けたが、礼儀正しさで高得点を挙げた」と報じ、英紙インディペンデント(同)は「他国のサッカーファンに衝撃を与えた」と伝えた。韓国や中国でも称賛された。W杯を含め海外のサッカーの試合では、敗れたチームのサポーターが暴れたり、けんかをしたりすることがたびたびあった。その差が他国民に驚きを与えたとみられる。
ただ、最近始まったことではない。日本がW杯に初出場した1998年フランス大会で、地元メディアがたたえた。Jリーグ・アルビレックス新潟では、12年ほど前からサポーターが自主的に取り組みを始め、活動はクラブやスポンサーの人たちにも広がっている。(ナタル=中野寛、斉藤佑介)
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!