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21 Jun 2014 11:09

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AKB48の選抜総選挙終了! アイドルグループのチャート状況は?

日経トレンディネット 6月13日(金)9時36分配信

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AKB48の選抜総選挙終了! アイドルグループのチャート状況は?

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AKB48の選抜総選挙終了! アイドルグループのチャート状況は?
CDセールスにもとづいたヒットチャートから、ヒット曲を見つけ出そうという連載。今月の1位を飾るのは? 注目作は?

 CDセールスにもとづいたヒットチャートから、ヒット曲を見つけ出そうという連載。今月の1位を飾るのは? 注目作は?

【詳細画像または表】

 「AKB48 37thシングル 選抜総選挙」も終わり、15万9854票を獲得した渡辺麻友(AKB48)が第1位に輝きました。2014年8月27日発売の37thシングルは、昨年の選抜総選挙シングル「恋するフォーチュンクッキー」のように、国民的ヒットとなるのか興味深いところです。

 さて2013年9月から月1の更新で始まった「つのはず誠のヒットチャートからヒット曲を探せるか!?」。ここでは、1つのシングルのうち、その「購入人数」に近いものを指標としてヒット曲を探しています(具体的には、サウンドスキャンの品番別セールスの中から、最も売れている1種類の売上枚数を「得点」としています。こういった算出方法に至った経緯の詳細は第1回をご覧ください)。

データ提供:サウンドスキャンジャパン(http://www.soundscan.co.jp/)

スマートフォンでご覧のかたはこちら(表を画像表示)

●田中聖脱退後初のKAT-TUNシングルが1位、嵐が2位

 1位は、KAT-TUNの22ndシングル「In Fact」。田中聖が脱退し4人組となってから初のシングルですが、それ以前の2013年の20thシングル「EXPOSE」の得点(つまり1品番限定の購入枚数)が6.5万枚、21thシングル「FACE to Face」が5.4万枚だったのに比べ、若干下がっています。

 ただ今回は中丸雄一が出演し“ドロドロ系”として評判の沢尻エリカ主演ドラマ「ファースト・クラス」の主題歌なので、ドラマ同様にTOP30内で粘ることを期待しています。

 2位の嵐「誰も知らない」もドラマ関連で、こちらは大野智主演の「死神くん」の主題歌。どちらも、ジャニーズがナイトドラマ枠に出演、主題歌担当ということで、日テレ土曜21時枠以外にも、若者層を狙うジャニーズのテレビ戦略が垣間見える気がします。

●韓国ヒップホップグループが3位…K-POPブーム再燃は?

 3位は、韓国で活躍してきた男性7人からなるヒップホップグループ、防弾少年団の日本デビュー作「NO MORE DREAM」。ちなみに、CDのみの通常盤が最も売れているのは、購入特典としてハイタッチ会があったため。日韓関係の微妙な空気感からか、地上波テレビでは取り上げられる回数がかなり減ったK-POP系ですが、2013年秋にデビューした6人組のB.A.P(ビーエーピー)や、日本デビュー前ながらさいたまスーパーアリーナで今春5公演を敢行した12人組のEXO(エクソ)など、とりわけ男性グループはより若い世代のブレイクも後に続いています。

 今後、ダウンロードやカラオケでもヒット曲を生み出せる東方神起のように(ゆえに、彼らの作品がショップの“K-POP”の棚にあるのもなんだか違和感があるほど)、楽曲にもスポットが当たるグループがほかにも現れれば、ブームは再燃するかもしれません。

●“AKBメンバー襲撃事件”の影響が出る可能性も

 女性アイドルグループを見ると、私立恵比寿中学「バタフライエフェクト」が12位(同週のオリコン3位)、Berryz工房「愛はいつも君の中に/普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」が14位(同4位)、TOP30圏外でGEM「Do You Believe!?」が32位(同9位)と相変わらず一般流通による1品番限定の本チャートでは、AKB48グループ、Perfume、モーニング娘。、ももいろクローバーZ以外の連続TOP10が厳しい状態です。

 また、今回“AKBメンバー襲撃事件”があったことを受け、今後は、これまでのようにイベントで効率良く売り上げを上げられない可能性もあります。

 しかし、そんな苦境だからこそ楽曲の魅力で、この1品番限定チャートやダウンロードチャートで伸びるアイドルグループも出てくればいいなと願っています(イベントの回数が半分に減ってしまったから、1人に購入させる枚数を2倍にしようと目指すようなレコード会社が間違っても現れませんように)。

 12位の私立恵比寿中学の楽曲は、海外でも活躍する男性アーティスト、U-re:xが担当するキャッチーなポップロック路線で、彼女たちのパフォーマンス力も確実にレベルアップしているので、今後要注目です。

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最終更新:6月13日(金)9時36分

日経トレンディネット