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 21日午前11時5分ごろ、鹿児島県指宿市岩本のJR指宿枕崎線の薩摩今和泉駅付近で、指宿発鹿児島中央行きの観光特急「指宿のたまて箱2号」(2両編成)が崩れた土砂に乗り上げ、脱線した。指宿南九州消防組合などによると、乗員と乗客計約50人のうち13人がけがをし、病院に搬送された。大半が軽傷といい、命に別条はないという。

 県警指宿署によると、観光特急は10時57分指宿発。薩摩今和泉駅を過ぎてすぐのところで、線路脇ののり面が崩れて土砂と樹木が線路をふさいでいたところに乗り上げ、1両目が脱線したという。現場は国道226号沿いの市立指宿商業高校前。

 「指宿のたまて箱」は「いぶたま」の通称で観光客らに親しまれており、2011年3月にデビューした観光列車。九州の観光列車の中でも乗車率は高いという。