JR指宿枕崎線:特急脱線12人軽傷 大雨で線路に土砂
毎日新聞 2014年06月21日 13時22分(最終更新 06月21日 19時04分)
21日午前11時10分ごろ、鹿児島県のJR指宿枕崎線の薩摩今和泉(指宿市岩本)−生見(ぬくみ)(鹿児島市喜入生見町)間で、指宿発鹿児島中央行きの上り観光列車の特急「指宿のたまて箱2号」(乗員乗客48人、2両編成)が脱線した。県警指宿署によると、大雨で線路に流入した土砂に乗り上げたとみられ、12人が軽傷を負った。
同署によると、線路から少し外れ、車両は横転はしていないという。JR九州によると、同路線は単線。上下線で喜入−枕崎間の運転を見合わせている。同列車は薩摩地方に伝わる竜宮伝説をテーマにしている。ゆったりしたソファ席で、全席が海を向いた車両もあり、鹿児島湾と桜島の眺めが売りという。
鹿児島地方気象台などによると、南西諸島に停滞していた梅雨前線が九州南部まで北上し、鹿児島県など九州南部地方は20日夜から21日にかけて大雨に見舞われた。同県枕崎市で同日午前7時24分までの1時間に56.5ミリ、指宿市では午前7時49分までの1時間に49.5ミリの雨を観測した。【鈴木一生、黒澤敬太郎】