2014年04月14日
救世主が舞い降りたΣ(`□´/)/
流儀シリーズの執筆が遅れてしまい,大変申し訳ありません。その代わりといっては何ですが,書評をさせていただきます。
★★★
ついに出た・・・・,ついに出ました!
砂漠の荒野とかしていた民法の世界に,救世主ともいうべき本が現れたんです。
(平成後半の)旧司法試験程度の長さの問題に対して,具体的な解説を付した問題集。
出題範囲については,総則から不法行為に至るまで,分野ごとの典型論点及び近時の判例をほぼ網羅している点でGOOD!
網羅性が抜群なのもいいのですが,一番の売りは,解説が「超」具体的な点です。
これまで民法の世界では,LAWプラクティスシリーズをはじめ,全くと言っていいほど(良い)問題演習書がありませんでした。
それらの問題集は,解説が往々にしてチープで,なおかつ,具体性に欠けるものがほとんど。
これに対して,事例で学ぶ民法演習は,「超」がつくほど具体的な解説がなされています。
「具体的」というのは,当該事案の解決に必要な一般論ではなく,いわゆる「あてはめ」が充実しているということです。
この「具体性」という点について,特にすごいなぁと思うのは,当該事案の具体的な事実を指摘し上で,当該事案における問題の所在を示していることです。
また,条文にしつこいという点も,他の本に見られない特徴といえます。
ただ,一つだけ難点があります。それは,あてはめが超充実している反面として,一般論の部分がやや弱いということです。
そのため,刑法におけるロースクール刑法とは異なり,全く民法を知らない学生が「いきなり」この本を読んで内容を理解できるかというと,少し難しいような気がします。
もちろん,法学部出身の学生をはじめ,民法を一通り俯瞰したことのある学生であれば,これを「ベース問題集」と位置付けて,何度も解くことをおすすめします。
全く民法を知らない学生の場合(EX:抵当権って何?とか,虚偽表示って何?等,用語の意味を知らないというレベルの学生)は,入門書的な本を「短期間に」2回~3回程度読み,「専門用語の意味内容を知っている」という程度の知識を取得したうえで,トライしましょう。きっと,読みこなせるはずです。
i_pan at 02:56│Comments(4)│TrackBack(0)│
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この記事へのコメント
1. Posted by 和 2014年04月23日 19:56
はじめまして
以前から当ブログを拝見させて頂いているロー3年の和と申します。
各科目の流儀や勉強方法・姿勢など、大変参考にさせて頂いています^^
特に何度も回すことに関して大変共感を抱いています。勉強をしているにつれ、様々な演習本などに目移りしがちですよね。
お忙しいと思いますが、ブログの更新、今後も楽しみにしています!
以前から当ブログを拝見させて頂いているロー3年の和と申します。
各科目の流儀や勉強方法・姿勢など、大変参考にさせて頂いています^^
特に何度も回すことに関して大変共感を抱いています。勉強をしているにつれ、様々な演習本などに目移りしがちですよね。
お忙しいと思いますが、ブログの更新、今後も楽しみにしています!
2. Posted by いつもブログを読んでいる人 2014年06月05日 22:28
本書よりも約一週間遅れて出版された民法の演習書に「事例から民法を考える」がありますが、それと「事例で学ぶ民法演習」とを比べた場合も、後者の方が優れているのでしょうか。
3. Posted by i_pan 2014年06月07日 20:40
いつも読んでいるさん。
事例から民法を考える、というのは、法学教室で連載されていたやつを単行本化(本の表紙は、ピンクと白色)したものですよね?
そうであることを前提に、ご質問に回答します。
僕がおすすめ↓本より、事例から民法の方が「優れいているか」という質問に対しては、
「ベース問題集として」優れいてるのは、僕がおすすめした本の方ですが、事例から民法も、「司法試験対策としては」有用ですので、その意味では、両方の問題集は、いずれも優れているといえます。
僕も、受験生のときは、家族法の分野を除いて、事例から民法の問題も何度も解きました。
特に有益と感じた問題としては、①下請負と建物の附合・加工の問題、②共有と明け渡し等に関する問題、③時効取得と第三者の解説、④物上代位の部分等です。
事例から民法を考える、というのは、法学教室で連載されていたやつを単行本化(本の表紙は、ピンクと白色)したものですよね?
そうであることを前提に、ご質問に回答します。
僕がおすすめ↓本より、事例から民法の方が「優れいているか」という質問に対しては、
「ベース問題集として」優れいてるのは、僕がおすすめした本の方ですが、事例から民法も、「司法試験対策としては」有用ですので、その意味では、両方の問題集は、いずれも優れているといえます。
僕も、受験生のときは、家族法の分野を除いて、事例から民法の問題も何度も解きました。
特に有益と感じた問題としては、①下請負と建物の附合・加工の問題、②共有と明け渡し等に関する問題、③時効取得と第三者の解説、④物上代位の部分等です。
4. Posted by いつもブログを読んでいる人 2014年06月20日 02:11
返事が遅れてしまい申し訳ありません。
ベース問題集として、の質問であったので、事学民演のほうを中核としようと思います。ありがとうございました。
ベース問題集として、の質問であったので、事学民演のほうを中核としようと思います。ありがとうございました。