ストックホルムで3夜連続の暴動、車や学校に放火

2013年05月23日 07:50 発信地:ストックホルム/スウェーデン

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×スウェーデン首都ストックホルム近郊のシスタ(Kista)で起きた若者による暴動で、放火された車の消火活動を行う消防隊員(2013年5月21日撮影)。(c)AFP/JONATHAN NACKSTRAND

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【5月23日 AFP】スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)市内とその周辺では、19日夜から3夜連続で暴動が続いている。フレデリック・ラインフェルト(Fredrik Reinfeldtv)首相は22日、一連の暴動を「フーリガン行為」と非難し、鎮静化を呼び掛けた。

 ストックホルムの警察関係者は「ストックホルム周辺では、ここ24時間で30台前後の車に火が放たれた」と述べた。同市で最も貧困が深刻な2地区では、学校や託児所が放火された他、消防士や警官、消防車や警察車両への投石があったという。

 暴動の発端は、先週起きた警官による高齢男性の射殺事件だとされる。19日夜に最初の暴動が起きたストックホルム北部ヒュースビー(Husby)では、美術工芸施設に放火したとされる男1人が身柄を拘束された。

 ラインフェルト首相はスウェーデン通信(TT)に「隣人の車を燃やすのは言論の自由の一例ではなく、フーリガン行為であると、覚えておくことが重要だ」と述べた。

 スウェーデンではここ最近、移民に関する議論が過熱している。ラインフェルト首相は21日、「スウェーデンは他国から多くの人々を受け入れる国。私はそれを誇りに思う」と述べつつ、ストックホルム周辺の低所得地区で起きている諸問題の一部は、移民の社会統合の失敗が原因だと認め、政府はスウェーデン語教育の改善による統合支援策を模索していると述べた。

 反移民を唱えるスウェーデン民主党は22日、暴動は「無責任な」移民政策の結果だと非難している。(c)AFP

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