インターネットバンキングへの不正アクセスで引き出した他人の預金を中国に送ったなどとして、警視庁サイバー犯罪対策課は11日までに、中国籍の無職、林秀美容疑者(42)=東京都江戸川区南小岩=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)の疑いで逮捕した。
サイバー犯罪対策課はこれまでに、林容疑者のほか、現金をATMで引き出し林容疑者に手渡す「出し子」、口座を他人に譲り渡した人物ら中国籍の男女計12人を窃盗や犯罪収益移転防止法違反の疑いで逮捕。同課は林容疑者らによる被害が昨年以降、少なくとも6億円に上るとみている。
林容疑者は容疑を否認し「犯罪に関わる金だとは思わなかった」と供述しているという。
林容疑者の逮捕容疑は1月20日、出し子が他人名義のキャッシュカードを使ってATMから引き出した76万円を犯罪収益と知りながら江戸川区の路上で受け取った疑い。
サイバー犯罪対策課によると、出し子は中国の犯行グループからチャットアプリで指示を受け、首都圏のATMで現金を引き出し、林容疑者に現金を引き渡していた。林容疑者は地下銀行を使って中国の犯行グループに送金していたという。
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