498円、4980円など端数価格の商品は数多く存在します。なぜキリのよい500円や5000円にしないのだろうと思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
理由は、端数価格にすると売り上げによい効果があるためです。
まず、端数価格には納得感があります。人は、半端な数字を出されるとそこに何か意図があるのではないかと無意識に感じます。
これを端数効果といいます。価格の場合、「ギリギリまで値下げしてくれた」という印象につながるため買い手はそれ以上の値下げを要求しづらくなります。
また、人は無意識のうちに400円台、500円台・・・などと、キリのよい数字を基準に考えるところがあります。そうすると498円は400円台で、500円は500円台となり、2つは違うグループに属します。これが大きな差を感じさせ「買う・買わない」の判断にまで影響することが多くあるのです。
つまり、安さを売りにしたいときは、端数価格にしておくほうが得策といえます。お店にとっても良い効果があり、買い手にとっても「お得な買い物をした」という満足感につながるならばなおさらです。
端数効果は待ち合わせにも応用できます。16時55分など、半端な時間を待ち合わせにすると、その時間に意味を感じ、遅刻率が減るのです。ただし多用すると細かい人だと思われるので注意が必要です。