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富士登山の子ども 半数超が高山病の症状
6月21日 4時18分

富士登山の子ども 半数超が高山病の症状
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世界文化遺産への登録で大勢の登山客が見込まれる富士山で、医療関係者などで作る団体が登山に訪れた子どもたちの健康状態を調べたところ、半数以上が頭痛などの高山病の症状を訴えていたことが分かりました。
団体は、体調がすぐれない場合は無理をせず、休憩を取るよう呼びかけています。

医師や旅行業界の関係者でつくる日本旅行医学会は、おととしと去年の8月に、富士山に登った5歳から12歳までの子ども合わせて245人を対象に、健康状態について現地で聞き取り調査を行いました。
その結果、全体の半数以上に当たる134人が、頭痛や吐き気などの急性の高山病の症状を訴え、このうちのほぼ半数の子どもは体調の悪化などから途中で下山していたということです。
中には十分に休憩を取らないまま、登山を続けたため動けなくなるなど、症状が悪化した子どももいたということです。
調査を行った日本旅行医学会の篠塚規専務理事は、「これから本格的な登山シーズンを迎えるが、世界文化遺産の登録で富士山への登山客の増加が見込まれる。高山病は悪化すると命を落としかねない病気で、体調がすぐれない場合は無理して登らず休憩を取ってほしい」と話しています。

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