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AEDあったが…高校野球部員、練習後倒れ死亡

読売新聞(ヨミドクター) 6月21日(土)11時16分配信

夜間は一部除き“施錠”

 山形市教委は19日、市立商業高校の2年の男子生徒(16)が16日、野球部の練習中に同校のグラウンドで倒れ、18日に搬送先の病院で死亡したと発表した。

 死因は、心臓が細かくふるえる心室細動。

 発表によると、男子生徒は16日午後7時47分頃、練習の最後に行われた300メートルのダッシュを5回終え、突然うずくまり意識不明となった。全身がけいれんしており、同49分に男性顧問が119番した。男性監督も救急車が到着するまでの約8分間、心臓マッサージなどを行ったという。

 野球部は同日、5泊6日の日程で校内合宿に入ったばかりだった。男子生徒は授業などを終えた後、午後5時25分頃から練習に加わり、ランニングやキャッチボール、フリーバッティングの守備などのメニューをこなしていた。男子生徒は拡張型心筋症だったが、健康診断などで問題にされることはなかったという。

 校舎内と体育館の2か所に自動体外式除細動器(AED)があったが、夜間は一部を除いて玄関を施錠していることから活用されなかった。市教委の吉田勝彦学校教育課長は「夜間のAED利用を想定していなかった。不十分な面があった」と釈明した。

 野球部は合宿を中止し、活動を自粛している。同校の小川秀人校長は「若い生徒の夢が絶たれたことは残念きわまりない。学校として、できうる手は尽くしたと考えている」と話した。

最終更新:6月21日(土)11時16分

読売新聞(ヨミドクター)

 

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