仏学者の経済専門書、異例の人気 格差拡大に警鐘講演後に自著にサインするパリ経済学院のピケティ教授=16日、ロンドン(共同) 【ロンドン共同】フランスの経済学者が格差問題を論じた学術書「21世紀の資本論」(邦訳未刊行)が欧米で異例のベストセラーになった。700ページ近い大作ながら、今年3月発売の英語版は早くも40万部以上を売り上げた。分析への賛否も相次いでいる。 一躍時の人となった著者のトマ・ピケティ・パリ経済学院教授(43)は今月16日、ロンドン大経済政治学院(LSE)で講演。満員の聴衆に「競争は必要だが、格差が広がり過ぎれば階層が固定され、経済の活力を奪う」と力説した。講演後のサイン会では学生らが長蛇の列をつくった。 【共同通信】
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