社会

相模原署巡査部長、覚せい剤使用で免職

 県警は20日、覚せい剤取締法違反(使用)の罪で起訴された相模原署地域1課巡査部長の飯田兼一被告(40)=横浜市青葉区鴨志田町=を懲戒免職処分にした、と発表した。

 県警監察官室によると、被告は5月12日午前0時ごろ、自宅で覚せい剤を使用したとして逮捕、起訴された。逮捕当時、警視庁の調べに容疑を否認していたが、「仕事のストレスや職場の人間関係の煩わしさから逃れるために使用した」と起訴内容を認めているという。

 同室の聴取に対し、「以前から使っていた。職場で使ったことはない」と説明。相模原署は5月15日、覚せい剤取締法違反容疑で警視庁の家宅捜索を受けたが、押収品はなかったという。

 同室によると、被告は上司に「家庭的なことで悩んでいる」と相談。医師に職場の配置転換を勧められ、今年3月に同署交通2課から移った。逮捕当日は体調不良を理由に休暇を取っていた。

 小清水芳則室長は「上司が親身になって可能な限り指導したが、覚せい剤の使用を把握できなかったことは遺憾。職員の綱紀粛正に努める」と陳謝した。

【神奈川新聞】