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 東京都議会で晩婚化対策を質問した塩村文夏(あやか)都議(35)に「自分が早く結婚すればいい」とヤジが飛んだ問題で、舛添要一知事は20日、「女性の尊厳を傷つけ許されない」と批判した。塩村都議は発言者の特定と処分を吉野利明議長に申し入れたが、議長は受け入れなかった。

 定例会見で舛添知事は「東京五輪に向けて共生社会を目指す時に恥ずかしい発言」と指摘。一方、発言者の処分については「議会にとやかく言う立場にない」と述べるにとどめた。

 ヤジがあった18日の議場で舛添知事も笑みを浮かべた。知事は「ヤジは聞こえなかった」と言い、「(塩村)議員が笑い、みんな笑ったので釣られて笑った」と説明した。塩村都議はヤジを浴び、ため息交じりに苦笑していた。知事はヤジの内容を議会後に知ったという。