蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事
【スポーツ】<首都スポ>19年W杯盛り上げよう ユニークなラグビー教室2014年6月20日 紙面から
ラグビーは見るだけじゃもったいない! 快晴に恵まれた14日、東京都世田谷区の駒大玉川校舎グラウンドで「おじさんと女性のための初めてラグビー教室」というユニークな名前のラグビー教室が開催された。参加者はラグビーボールにまったく触れたこともないという初心者から、遠い昔にラグビー部にいたという中年元ラガーマンまで、老若男女が集結。「日本で開催される2019年ワールドカップ(W杯)を草の根から盛り上げよう!」という試みを追った。 (文&写真・大友信彦) 誰もが滝のような汗を流しながら、顔には笑みが浮かんでいる。真夏のような日差しが照り付ける中で行われた「おじさんと女性のための初めてラグビー教室」は、笑顔のあふれる楽しいイベントだった。 「日本で開かれるラグビーの19年W杯を盛り上げるために何ができるかを考えたとき、今までボールを持つ機会がなかった人たちにラグビーを実際に体験してもらうのが一番だと思ったんです」 大会実行委員の河井敬宜さん(50)はそう話す。河井さんは、かつて宿沢広朗・元日本代表監督が指導したこともある講談社のラグビー部を母体に活動している音羽倶楽部のメンバーだ。 被災地復興とラグビー振興を目指して活動しているNPO法人・スクラム釜石のメンバー、ラグビーファンが集まる酒場「ノーサイドクラブ」の常連仲間と「どうしたらW杯が盛り上がるだろう?」と話し合う中で、「ファンも実際にラグビーをやれば、もっと盛り上がるだろう」と企画が浮上。実行委員会を立ち上げ、昨年11月にNTTコムの協力を受けて、第1回の「初めてラグビー教室」を開催した。今回は、社会人トップリーグのリコーと、女子部員を受け入れ始めた駒大ラグビー部の全面協力を受けての開催だ。 「ハンパねえ! すげえぞ!」 グラウンドに大きな声が響く。タックルバッグを持って女性参加者の体当たりを受けては倒れ、そう叫んで立ち上がるのは田沼広之さん。日本代表で2度のW杯出場を果たした名FWだ。今回はリコーから田沼さんら7人のOBがインストラクターとして参加した。褒められた女性は照れながら「ありえない爽快感ね」と笑って、うれしそうにまた向かっていく。隣の班では、イケメンWTBとして知られた前監督の山品博嗣さんがパスのコツを説明する姿に、女性だけでなく男性までも目がハートに。ラインアウト体験タイムでは、190センチ級の元トップリーガーの手で一気に空中へ。人力絶叫マシンの想像以上の高さに悲鳴が上がり続けた。 イベント参加者のほぼ半数は女性で、大半は初めてラグビーボールに触れた初心者だ。 「楽しかった! なかなか実際のラグビーをする機会はなかったけど、念願がかないました」 こう笑った東京都内の大学生、大谷真未さん(21)はラグビー観戦歴まだ1年ながら、給水タイムのわずかな間にも田沼さんを質問攻めに。19年W杯アンバサダーでもある田沼さんは「子どもへの指導は何度も経験あるけど、大人はコミュニケーションレベルも高いし、熱い気持ちが伝わってきた。自分にとっても新鮮だったし、日本のラグビーは大丈夫だな、と思いました」と汗を拭った。 イベント終了後は、実際のラグビーの試合同様、アフターマッチファンクション(懇親会)でインストラクター、参加者、スタッフが入り乱れて交流。「おじさんと女性のための初めてラグビー教室」は、年齢も性別も超えてラグビーの魅力を満喫するイベントだった。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
おすすめサイトads by adingo
|