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【芸能・社会】

SOLIDEMOブラジルライブ もう一つのサムライが沸かせた

2014年6月20日 紙面から

W杯ブラジル戦の屋外中継会場を訪れた(左から)佐脇慧一、渡部俊英、向山毅、木全寛幸、手島章斗、中山優貴、佐々木和也、山口智也=サンパウロ市内で(関龍市朗撮影)

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 【サンパウロ関龍市朗】4月にメジャーデビューした長身イケメンの8人組男性音楽グループ「SOLIDEMO(ソリディーモ)」が18日(日本時間19日)、ブラジル・サンパウロの「ナカタドットネットカフェ」でライブを行った。浴衣姿でポルトガル語も交えながら8曲を熱唱し、詰めかけた約100人の観客からはアンコールの大合唱。日本でも未体験の盛り上がりにリーダーの渡部俊英(28)は「成長できたライブ。次はアジアを制覇したい」と夢を膨らませた。

 サッカー・ワールドカップ(W杯)開催で世界中の注目が集まる中、地球の真裏から乗り込んできた若き“サムライ”たちが確かな存在感を示した。ライブでは沢尻エリカ主演ドラマ「ファースト・クラス」のテーマソング「Heroine」をはじめ、映画「アナと雪の女王」とともに大ヒット中の「Let it go」、坂本九さんの「上を向いて歩こう」など、オリジナルソングに新旧の名曲を織り交ぜ、息の合った歌唱で聴衆を魅了した。

 さらに歌以外の自己紹介やトークはすべて特訓を重ねたポルトガル語。サブリーダーの向山毅(25)が「反応がすごかった」と振り返るように、予定の歌唱を終えると会場からポルトガル語で「マイスン(アンコール)」の大合唱が沸き起こった。想定外の事態に急きょ2曲をぶっつけ本番で披露。佐脇慧一(23)は「ブラジルの方と一体感ができた」と喜んだ。

 YouTubeの動画を見て友人3人と会場に駆けつけたブラジル人女性のレチーシアさん(24)は、「ビデオより何倍もいい。ハーモニーと振り付けがすごく良かった」と絶賛。リヴィアさん(24)も「彼らのポルトガル語はきちっと分かりました」と努力をたたえた。

 会場には日本から来た、100人近いファンのサインが入った日の丸を掲げて声援を送った女性2人組の姿も。地元と一体となった盛り上がりにカズさん(21)は「チョーうれしかった」と笑顔をみせた。

 5月のタイに続く2度目の海外ライブを成功させ、7月26日には東京・渋谷で凱旋(がいせん)ライブを行う。渡部は「必ず成功させないといけない」と気を引き締めた。

◆赤ワインぶっかけ 街中で手荒い歓迎

 ライブ前日にはW杯「ブラジル対メキシコ」戦が行われ、メンバーたちはブラジル代表のユニホームに身を包み、サンパウロ市内の屋外パブリックビューイング会場があるアニャンガバウー公園を“練り歩き”。3万人収容の会場外にあふれた大勢のサポーターたちに囲まれ「ジャポネ!」の連呼で熱烈な歓迎を受けた。

 治安の悪さが問題になっているブラジルで、同公園周辺もひったくりなどが多発している要警戒地域。幸いメンバーらが犯罪に巻き込まれることはなかったが、山口智也(20)が顔とズボンに赤ワインをぶっかけられるハプニング。「日本にはない文化。いい思い出です」と苦笑。佐々木和也(24)は「怖かった」と正直に告白。木全寛幸(23)も「意識はずっとポケットにあった」と振り返った。渡部は「怖さはなかった。顔が洋風で(ブラジルのエース)ネイマール選手に似てるので」と笑わせた。

◆日本人学校訪ね アカペラを披露

 メンバー8人は、ライブ前にはサンパウロの日本人学校を表敬訪問。約250人の生徒を前にアカペラで2曲を披露した。中学3年生の小林優希さんは「伴奏なしでも8人で曲を作ることができるなんてすごい。日本の曲にうとい私ですが、これからSOLIDEMOさんの曲をたくさん聴きたいと思うほど、興味が湧きました」と話した。

 

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