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【サッカー】

香川 4年間の集大成見せる

2014年6月20日 紙面から

ギリシャ戦前日の公式練習で軽快な動きを見せる香川(中)。左は山口=ナタルで(沢田将人撮影)

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 強い自分も、弱い自分も、すべてひっくるめて香川真司だ。それを認めることで、また一回り強くなった。「ここで気持ちが折れているようでは、この4年間何のためにやってきたっていう話ですから」。存在感をなくし、「自分に負けた」と打ちひしがれたコートジボワール戦から4日。自問自答を繰り返した日本の10番の瞳は、確かな輝きを取り戻していた。

 攻撃で力を出し尽くす。相手の超攻撃的な右サイドバックのトロシディスの裏を突く。「いろんな分析はしている。しっかりと把握しているので、そこを突く」。試合の肝となる左サイドの攻防。ザッケローニ監督からは守備の負担を極力免除され、高い位置を取ることを許された。求められるのはゴールのみだ。

 所属のマンチェスター・ユナイテッドでは今季無得点。モイズ前監督に冷遇されたことで、周囲は移籍を勧め、近い関係者も準備を始めようとした。しかし香川は頑として聞かなかった。「僕は絶対このチームでレギュラーを勝ち取れると自信を持っている」。結果的に終盤は先発で出番を得た。心さえ折れなければ、どんな苦境でも打開できる。身をもって再確認したシーズンだからこそ、このW杯につなげなければ意味がない。

 勝てば生き残り、負ければ終わる。スタンドからピッチを見つめた前回大会から4年、あのときの自分を超えたのか。日本という国を背負って戦えるのか。その答えを出す場がギリシャ戦だ。「今さら連係ではない。自分の口から言えるのは試合で勝つ、そして結果を残す。それだけですね」。もうごちゃごちゃ言っても仕方がない。やるか、やられるか。香川なら、やってくれる。 (宮崎厚志)

 

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