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【サッカー】

ザック監督 絶対勝つ 「前戦とは全く違う試合になる」

2014年6月20日 紙面から

公式練習で選手に指示を出すザッケローニ監督(中央)=ナタルで(沢田将人撮影)

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 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会1次リーグC組で初戦黒星を喫した日本は、19日午後7時(日本時間20日午前7時)、第2戦(ナタル)でギリシャと対戦する。負ければ1次リーグ敗退の可能性が高い一戦を前に、ザッケローニ監督は、攻撃的なサッカーで最大限の力を発揮する準備が整ったことを強調。18日は試合会場で、本田や香川らが張り詰めた雰囲気の中で決戦に備えた。

 一大決戦を翌日に控えたザッケローニ監督は、いつもの穏やかな表情だった。世界の記者ら約200人が集まり、緊張感が漂う決戦地ナタルの会見場。逆にその指揮官の落ち着いた様子から、貫禄が伝わり、不気味ささえ、かもし出した。

 「明日チームは最高のプレーをしなければならない。ギリシャ戦は前戦(コートジボワール戦)とは、まったく違うものになる。これまでの成果を出せば必ず勝てる」

 言葉に力があった。こう続けた。

 「選手には『何をしなければならないか』、『何に集中すべきなのかを考えろ』と言った。そして『前にやったことは忘れろ』とも言った。新しい試合に集中しなければならない」

 初戦でコートジボワールに逆転負けしてから4日。指揮官が腐心したのは、いかに選手たちに本来の力を発揮させるか、だった。戦術的にも、心理的にも、4年間で積み重ねてきた最大の力を出す準備を整えた自信を漂わせた。

 「日本は攻撃されても持ちこたえられる力がある。巡ってくる得点チャンスを有効に生かす必要がある」

 ギリシャ戦に向けた指揮官の言葉を聞いていた海外の記者たちまで、まるで日本の勝利を信じて疑わない、そんなムードをつくり出していた。ザッケローニ監督は代表チームを率いるのは初で、W杯も初めて。だがクラブレベルではACミランを率いてリーグ優勝を果たすなど、いくつもの歴戦を経験した。

 「私は選手より、少しだけ経験があるから。十分に睡眠もとれている」

 10年8月31日、日本代表新監督就任会見で「この冒険が終わるときには、ザッケローニのサムライはいいプレーを見せたという思い出を残したい」と、語った。

 4年間で、もっとも重要な一戦。冒険のクライマックスは、もっと先にある。冷静な指揮官の下、選手たちはギリシャを撃破し、16強入りへ望みをつなぐ。 (原田公樹)

 

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