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【プロ野球】

マエケン 貫禄勝ち 中14日で8イニング1失点

2014年6月20日 紙面から

広島−楽天 3回表2死三塁、岡島の打球を素手で捕り、そのまま素早く送球する広島・前田=マツダスタジアムで(出月俊成撮影)

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◇広島6−2楽天

 前田はグラブをたたき、雄たけびを上げた。0−0の3回2死三塁、岡島の打球は捕手との中間地点に弾んだ。マウンドを駆け下り、素手でつかんで一塁送球。間一髪アウトで先制点を防いだ。「フィールディングは僕の持ち味なので」と、胸を張った。

 好守で味方の援護を呼び込むと、最速152キロの直球を軸に8イニング5安打1失点。左脇腹の張りを訴えて12日の西武戦を登板回避。4日の日本ハム戦以来、中14日の復帰登板で5月29日・ロッテ戦以来の6勝目を挙げた。「疲れもなく肩も軽かった。自分の投球ができた」とうなずいた。

 新球も披露した。初回、嶋を空振り三振に抑えたカットボールだ。「2日前のブルペンでも1、2球しか投げていない。余裕があるうちに試そうと思った」。試合で数球を投げ「僕の球種のイメージは相手にすり込まれている。1球(種類)入るだけでも変わる。まだ100%ではないけれど」と狙いを説明した。

 お立ち台では「明日(20日)は広島の試合がないので(サッカー)日本対ギリシャ戦を皆さんで応援しましょう」と話して球場を沸かせた。守備も新球も、トークも、前田が全てで本領を発揮した。

 6つの白星は全て本拠地で「うれしいことなのか分からないけど」と苦笑したが、チームに9連敗の後3連勝をもたらした。敵地での白星も時間の問題。エース復権は頼もしい限りだ。 (山本鋼平)

 

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